24.名前の由来
2007年7月22日
なんでも、僕の名前の由来になった自転車レースが開催中らしいね。今日も、馬房掃除のために外の洗い場に繋がれている時に、知らない人が僕に近寄ってきて記念撮影していた。馬房の前で写真を取る人もいるよ。乗馬クラブのスタッフが一緒についてきたりもするんだ。以前の日記にも書いたけど、ツール・ド・フランスというレースらしいね。「マイヨジョーヌ」って記念撮影するほどの名前なんだね。そーだったんだ。へー。SKさん、SSさん由来を教えてよ。
―訳者注:なにやら想像を超えた事態になっています。マイヨジョーヌの名前を有難がって、記念撮影する人がこのところ続出しているとか。
1993年に「マイヨジョーヌ」という名前をつけた時は、「ツール・ド・フランス」もあまり有名ではなく、訳者もNHKの深夜放送でたまたま知って、その過酷さと人間性あふれるスポーツマンシップに感動したものでした。当時は、G・レモンやM・インデュラインの活躍華々しかった頃です。右は私のアイドル、故マルコ・パンターニです。
そこで、総合1位選手の着るリーダージャージ(マイヨ・ジョーヌ:黄色いジャージ)の名前を頂いたのでした。以来、マイヨジョーヌのグッズにはできるだけ黄色いものをそろえるようにしています(笑)
2007年9月1日
今日はSKさん、SSさんはゆっくりとクラブにお出まし。僕が洗い場に馬装のため出てくると、SさんとMさんが僕の側にやってきて、しばしSKさんSSさんと雑談し始めた。Sさんはハイシャさんだとか。もちろん人間のだよ。でも、Sさんが僕の歯を見て曰く、「マイヨジョーヌの左犬歯がちょっと曲がっているけどハミ受けには支障が無いわね。前歯の下の歯が磨り減っているけどまだ若い。右側の下の歯が少し長いので、歯と歯の間に草などが挟まりやすいし、事実、歯茎が負担がかかっていて少し黒くなっているわ」、と指摘してくれた。「さすが!」と感心したSKさん。「ふ〜ん」と僕。話が長くなって、結局僕の運動はなし。なんだよ、それ!
2007年9月15日
今日は早朝から運動。SKさんが「横木7本通過に挑戦」と言って始めた。案の定、久しぶりだったんで僕も最初はうまく出来ず3本から始めて最終的に7本にして、ようやくうまく通過できたよ。しょっちゅうやってくれれば最初から7本くらい出来るんだけど、久々でいきなりはキツイよね。
僕たちが運動すると汗をかくのはあたりまえだよね。馬によって汗かきとそうでないのと千差万別なのは人間と同じだよ。馬の汗を見たことあるかい。競馬を見ている人は分かると思うけど、ゼッケンや手綱で擦れると白く泡のようになるんだ。理由は僕も知らないけどね。
それでなくても寄ってくるのがあのうるさいハエだ。おまけにアブまで。ハエやアブは僕たち馬にとってはとっても嫌いな虫だ。ハエにまとわりつかれて気が変になる馬もいるんだよ。僕も結構ハエは苦手です。今年は、ハエが異常発生して、馬房やカイバ桶にわんさかたかってる。どーにかしろー!
−訳者注:馬の汗が泡立つように見える原因は、汗の中にラセリンという界面活性剤成分が含まれているからだそうです。それが、馬具や肢同士が擦れて泡立つのです。勉強になりましたか。
今、乗馬クラブではハエが異常発生しています。蚊ならどこかの池や水溜りのボウフラでしょうが、ハエはどこかで蛆が大量に発生しているのでしょうか。いやですね、想像したくありません。原因(元凶)が不明なので対策の打ちようが無いのです。防虫剤やハエ取りをあちこちに置いていますが、効果は焼け石に水といった状況です。カイバ桶にもハエが糞をするので、毎日桶を洗っています。前にも日記に書きましたが、甘い味とにおいのする添加物を与えているので余計にハエが寄ってきます。うんざりです。
2007年12月1日
新作の馬着だよ。今年の冬はこれで過ごします。これがまた、軽いんだわ。うれしいな。
−訳者注:春にできたキ甲周辺の腫れを反省して今年は冬の馬着を新調しました。右の写真です。
これは、最新技術で作られていて、従来の馬着の半分の軽さ。おまけにテフロン製なので暑い時でも、汗で蒸れないということです。汗かきのマイヨジョーヌにはぴったりではないでしょうか。
色が黄色じゃなかったのが、ちょっとアレですが。まあ、全身黄色の馬着は鹿毛のマイヨジョーヌには似合わないような気がします。これで、少し胸のつかえがとれた気がします。
2007年12月8日
なんだい!こんなにニンジンを持ってきて。どうしたの?えー!おっきな袋にニンジンがどっさり。これは食べがいがあるなぁ。僕のオーナーはどうしていつもこんなに、とっぴなことをやらかすのかな。草刈りしてくれることでも呆れていたのに、またこんなことして。まさか、ドロボーじゃないだろうね。
−訳者注:ドロボーなんて人聞きの悪いことを!近くの農家の畑に人参が捨ててあるので、拾いに行ってきました。なんでも、市場に出せない人参をそのままほおってあるところを、たまたま車で通りかかったSさんが、農家の方と交渉して頂く許可を得たそうです。
取り入れがある時は毎週でも取りに来て良いとかで、これから毎週人参の収穫ができそうです。ゴミ収集のビニール袋で10袋以上の収穫でした。乗馬クラブの馬たちに大盤振る舞いしたのは言うまでもありません。