セトノランボー「がんばる記」
1999年7月5日(月) アラブ系3歳 A2
第7回上山2日目 第2レース (ダ1,250m) 晴れ 良
出走馬
馬 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | ネーチャーフレンド | 牡 | 3 | 星川兼 | 54 | (上山)田中 | 上山04/25 3歳A2 ダ8 星川兼 2着 455 |
2 | セトノランボー | 牡 | 3 | 千場俊 | 54 | (上山)佐藤茂 | 上山06/21 3歳A2 ダ12.5 長橋秀 3着 478 |
3 | アットプーマーリン | 牡 | 3 | 前野幸 | 54 | (上山)鈴木次 | 上山05/25 3歳A1 ダ12.5 前野幸 6着 430 |
4 | ミカワオイデン | 牡 | 3 | 山田延 | 54 | (上山)佐藤茂 | 上山06/21 3歳A2 ダ12.5 冨樫英 2着 415 |
5 | ウエストサンピーク | 牡 | 3 | 鈴木義 | 54 | (上山)鈴木松 | 上山06/06 3歳A2 ダ12.5 鈴木勝 2着 455 |
6 | ブルードレス | 牝 | 3 | 水戸賢 | 53 | (上山)太田 | 上山06/22 3歳A1 ダ13 小国博 7着 445 |
7 | フラワーグローリー | 牝 | 3 | 小国博 | 53 | (上山)湯山 | 上山06/08 3歳A1 ダ12.5 小国博 5着 452 |
8 | スマノラブラン | 牝 | 3 | 渡邊一 | 53 | (上山)峯田 | 上山06/22 3歳A1 ダ13 渡邊一 6着 445 |
9 | アキタオーカン | 牡 | 3 | 関本秀 | 54 | (上山)佐英 | 上山04/27 3歳A1 ダ8 関本秀 2着 460 |
前3走、ダート1250mで先着馬には離されたものの、徐々にタイムを詰めているセトノランボー、もうひと頑張りで美酒を浴びることができそうである。しかし、馬体重はレースの度に増え続けている。脚への負担を考えても、もうひと絞りが必要であろう。初めての上山競馬場、セトノランボーとは当歳の7月に会って以来の、再会。どんな馬に成長しているか楽しみである。
パドック。栗毛、左後肢1白。当歳の特徴そのままである。当たり前か...当日馬体重は472kgと-6の減。パドックでは、絞れているのかと期待して実物のセトノランボーを見たが、やはり若干太目に映る。新井さん曰く、「あの仔は小さいときから馬体が大きかったから、絞らなければだめだろうね」。とのことで、まだ絞る余地はありそう。事実、出走馬の中で体重は一番重い。しかし、手前味噌ではないが、パドックでは1番のうまっぷりの良さである。ホント。
パドックでは、他の馬は殆ど2人引きだが、セトノランボーは一人で引けるほど大人しい。厩務員さんに甘えるでもなく、淡々と周回。時折、周りに目をやるくらいである。良く言えば落ち着いている。しかし、ボロもしたし、緊張感がないといった方が良いかもしれない。人気は新馬から3連勝した良血、ヨザクラセンプーに3、2着した実績馬アキタオーカンが1番人気。以下、7フラワーグローリー、4ミカワオイデン、5ウエストサンピーク、1ネーチャーフレンドと続く。セトノランボーは6番人気であった。ある競馬新聞は、調教の動きにまとまりが出てきたとセトノランボーの動きに高い評価をして穴馬として注目している。期待を益々強くする筆者であった。
騎手は若手の千場俊騎手。主戦、富樫英騎手は同厩4ミカワオイデンに取られてしまったが、今朝の調教で怪我をされたと言う事で、乗り替わりとのこと。
千場俊騎手が騎乗してもセトノランボーの様子は全く変わらず。拍子抜け。馬場入りも、やはり歩いて淡々と入場。速足で私の前を通り過ぎていった。発売締め切り直前になって、セトノランボーが目の前を軽い駈足で駆けていった。大人しそうなセトノランボーにはもう少し、強くても良いのではと思わせる返し馬であった。レースは4コーナーからスタートし、1周とスタンド前直線200mを走る。
レーススタート。4ミカワオイデン、6ブルードレス、8スマノラブラン、1ネーチャーフレンドが先ず先行。9アキタオーカン、2セトノランボーが続く。2コーナーで2セトノランボーは7番手に後退。行く脚がないのか。バックストレッチでは4ミカワオイデン、6ブルードレス、8スマノラブラン、9アキタオーカンが第1集団を形成。後ろを3、4馬身離す。
3コーナーで7フラワーグローリーが前の集団に追いすがる。4コーナーまで必死に追うが、コーナーで大きく膨れる。前の4頭も逃げて、なかなか追いつけない。直線を向いてあと200m。9アキタオーカン、8スマノラブランが前で叩き合う。6ブルードレスが直ぐに脱落。4ミカワオイデンも必死に追いすがるが、直線半ばで力尽きる。9アキタオーカンは8スマノラブランと叩き合うも、内にもたれてまっすぐ走らない。それでも、最後は3馬身離して9アキタオーカンが1着。7フラワーグローリーが追い込んで3着に入る。2セトノランボーも4ミカワオイデンにクビ差まで追い込んで5着を確保。
セトノランボー、タイム1:25.2と、またまたタイムを縮めた。そろそろ、1等賞を。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 9 アキタオーカン 455 -5 1.23.6 2 8 スマノラブラン 445 0 3 3 7 フラワーグローリー 460 +8 1/2 4 4 ミカワオイデン 415 0 3 5 2 セトノランボー 472 -6 クビ 6 6 ブルードレス 435 -10 クビ 7 5 ウエストサンピーク 450 -5 1・1/2 8 1 ネーチャーフレンド 465 +10 8 9 3 アットプーマーリン 436 +6 1
実は、アキタオーカンの母ドラゴンエフは新井昭二牧場産駒である。産駒セトノランボーが5着と複雑な心境であるが、まずは優勝おめでとうと、エールを送りたい。セトノランボーも、ドンドン良くなっているので、そろそろ勝てそうである。次回に期待しよう。
レース後、佐英厩舎のアキタオーカンが勝って口取り写真を撮った。これを見ていた、息子の佐藤茂調教師が、千場騎手と、「ちくしょう、今度は勝とうな」と笑って言い合っていたのを、しっかり私は聞いていましたよ。