ローテーション「がんばる記」
1999年1月2日(土) アラブギフ大賞典 特別アラ系オープン(SPI・ハンデ)
第16回笠松6日目 第10レース (ダ1,900m) 曇り 良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
2 | 自 | ホーエイセンプー | 牡 | 7 | 浜口 | 53 | (笠)柳江明 | 笠12/18 B12 安藤光 55 ダ16 2着 490 |
3 | 先 | ローテーション | 牡 | 6 | 吉田稔 | 51 | (名)竹下 | 名12/09 シルバー争覇 52.5 ダ19 吉田稔 1着 438 |
4 | 先 | スマノビジャランス | 牡 | 8 | 田辺 | 53 | (笠)町野 | 笠12/16 銀嶺争覇 田辺 53 ダ18 10着 448 |
5 | 先 | マルタカフレンズ | 牝 | 6 | 高木 | 55 | (笠)町野 | 笠12/16 銀嶺争覇 高木 55.5 ダ18 3着 520 |
6 | 逃 | アサヒノルーチェ | 牡 | 8 | 安藤光 | 55 | (笠)柳江明 | 笠12/16 銀嶺争覇 安藤光 57 ダ18 6着 486 |
7 | 先 | サンデンビスタ | 牝 | 7 | 岡部 | 51.5 | (名)荒木 | 園10/07 クイーンカップ 岡部 54 ダ18 1着 487 |
8 | 追 | アスターダルシャン | 牝 | 7 | 山崎 | 50 | (笠)神部 | 笠12/16 銀嶺争覇 山崎 50 ダ18 2着 436 |
9 | 差 | サルタシーザー | 牡 | 9 | 東川 | 53 | (笠)後藤 | 笠12/16 銀嶺争覇 東川 55 ダ18 4着 476 |
10 | 差 | オールザドラゴン | 牡 | 9 | 安藤勝 | 54 | (笠)伊藤強 | 笠11/11 銀杯 安藤勝 54.5 ダ18 4着 444 |
前走7馬身差の圧倒的1着を飾ったローテーションは、地元名古屋の名古屋杯(ダ2,300m)を見送り、笠松に参戦。初夢をかけて「あらいん」も笠松競馬場に初見参。馬主の森さんと午後1時にオグリキャップ銅像前で待ち合わせ。森さんが遅れて、午後2時にやっと会うことができた。ローテーションの馬運車が到着するところを待ち受けていたとのこと。私も行きたかった。サンデンビスタの馬主さん(山田さん)、アサヒノルーチェの馬主さん(山田さん)も同行されていた。レースは1ツルギボタンが直前に、疾病のため取り消し。強い馬が1頭いなくなったのはローテーションには朗報。
実は、ローテーションを馬運車から出すところを一緒に見ていたアスターダルシャンの馬主さんは、その毛艶と姿がすばらしいので、今日はローテーションのものだと確信したとのこと...森さんはもちろん、山田さんも今日は笠松ではローテーションを応援。山田さんはサンデンビスタが外傷明けなので半信半疑の様子。それよりも名古屋杯に出した、サンデンビスタの弟ジョージシャラーに望みを持っているとのこと。ダブルで勝てば祝勝会が盛り上がるのだが...おっと脱線。
馬体重発表ではローテーションは+6kgの444kg。これを聞いた森さん「あれー。緩めてしまったな。ローテーションが444kgで勝ったことはないよ(連対時の馬体重398-442kg)」。ここで疑問符その1。パドックに出てきた馬を見て、私はいつものローテーションを知らないので何ともいえないが、毛艶、様子ともに文句ないと思った。ただ、430kg台の馬としては若干腹袋が緩いかなとは思った。森さん「ローテーションは430kgと馬体重がないので、この体重で6kg増はこたえるんだヨ。500kg近い馬なら、問題はないけどね。カイバの食わせすぎだな。追い切りが足りなかったかな」。
返し馬。吉田稔騎手が騎乗して、観客席前から3/4周を左回りで軽く速足で行く。そこから、反転して3/4周を駈足で軽く流した。やはり、いつもの様子を知らないので何とも言えないが、私の目には軽すぎる様に感じる。4コーナーを回ったところの直線内ラチ沿いで軽くつまずいた。これは後で言及。返し馬をした後、そこでボロをしたのを森さんは見ていた。森さん「パドックでボロをするのは、馬の癖などもあるのでそんなに気にしないけど、返し馬のあとボロをするのは緊張感がない証拠。今日はおかしいね」。ここで疑問符その2。
レースは2コーナーからスタートし、1周と3/4を周回する。スタートは7サンデンビスタがつまずいて内によれたか、ローテーションは下がってしまった。5、6が前に行って、7が気合を付けて3番手に、2、4が続いて、1周目の観客席前は、5、6、7、2、4、3ローテーションが第1集団、約7馬身離れて9、10、8が続く。向こう正面も順位は変わらず。ここで森さん「今日は前に行けない、だめだ」。終止符。3コーナー手前で、第2集団が追い上げてくる。ここで2、4が下がり、3ローテーションは自然と外に出して前に出る形。しかし、最終コーナーでは10、8、9が外から追い込みをかける。直線に入って5が問題の内ラチで大きくつまずいた。その影響で6も外によれる。ここは馬場がへこんでいるのを先日改修したばかりだが、叩いても完全に平らになっていなかったようだと、笠松の調教師さんが言っていたと後で聞いた。大きくつまずいた様子を見た回りの馬主さんは皆、馬が故障したと思ったと言っていた。3ローテーションは外に並んだ7とその直後でもがいている。大外には10、8、9が上がり、3ローテーション、7サンデンビスタの名古屋勢は、前と横を笠松勢に囲まれた形。ゴールは10が突き抜けて、8、9、6、7、3ローテーションの順。それ以下は確認していません。安藤勝の腕前が光ったレースであった。10オールザドラゴンは専門紙に久々に絶好の動きをみせていると書かれていただけあって、9歳とはいえ、ここを目標に仕上げたのであろう。
レース結果(「東海のおうまさん」より引用。m(_ _)m)
順 馬 馬名 タイム/差 1 10 オールザドラゴン 2.06.0 2 8 アスターダルシャン 1/2 3 9 サルタシーザー 1・1/2 4 6 アサヒノルーチェ アタマ 5 7 サンデンビスタ 1・1/2 6 3 ローテーション ハナ 7 5 マルタカフレンズ 2・1/2 8 4 スマノビジャランス 9 9 2 ホーエイセンプー 大差
レース後のローテーションは大過なく、サンデンビスタと一緒に馬運車に乗せて名古屋に帰っていった。レース後、厩務員さんはレースに向けてカイバも早く絞ったのだがと、体重増を不思議がっていました。森さんは、「やはり、追い切りが足りなかったのかな」と悔しがる。自分が風邪をひいて直前追い切りに立ち会えなかったのが悔やまれるとも。「後ろから見て、腹が少し出ている。体の薄いローテーションには、これは太すぎるんだヨ。トモの肉が盛り上がって割れている状態だネ。これもこの馬には太すぎる。もう少しタレている位がちょうどいいんだヨ」。
竹下調教師は次は1/29の笠松のオープン戦(エンペラア争覇)を使うと宣言。笠松でなんとしても勝ちたいとのこと。
ローテーションはこれで終わる馬ではありません。馬主の森さんは、馬をとても大切にする優しい方である。馬の追い切りにもちゃんと立ち会い、ご自分の馬が最良の状態で出走できるよういつも気を付けておられる。ローテーションをきっと良い方向に導いてくれると信じています。新井昭二さん、水正さんも信じています。これからも、ローテーションを見守って行きたいと思います。
P.S.
サンデンビスタの弟ジョージシャラーが名古屋杯を勝ちました。馬主の山田さんは大喜びで、タマツバキ記念(福山)に行けるかなあと、早くも皮算用です。ローテーションも頑張って一緒に行きましょう。