ゴールデンデザート「がんばる記」

2001年10月14日(日) サラ系2歳 新馬 [指] 馬齢
第4回東京4日目 第2レース (芝1,800m) 晴れ 良

出走馬

馬名 騎手 斤量 厩舎 前走
1 エーピーテンザン 2 江田照 53 (美浦)藤原辰 初出走(父:ラストタイクーン、母:メジロドロシー)
2 シルクサニーロード 2 勝浦 53 (美浦)中尾鉄 初出走(父:サニーブライアン、母:マシユウマリモ)
3 コングランラピデス 2 田中勝 53 (美浦)畠山吉 初出走(父:サクラローレル、母:コベルティーナ)
4 コスモパトリック 2 田面木 53 (美浦)根本 初出走(父:シンボリルドルフ、母:ウエデイングロマン)
5 ローエングリン 2 福永 53 (美浦)伊藤正 初出走(父:シングスピール、母:カーリング)
6 ユーワモンパルナス 2 池添 53 (美浦)堀井 初出走(父:トニービン、母:ビビツトダンサー)
7 ブリットレーン 2 加藤 53 (美浦)加賀 東京 10/06 新馬 勝浦53 芝16 5/16 490
8 マイネフォルトゥナ 2 菊沢徳 53 (美浦)萱野 東京 10/06 牝新馬 菊沢徳53 ダ14 8/14 456
9 ゴールデンデザート 2 村田 53 (美浦)加藤修 初出走(父:マヤノトップガン、母:ミヤシロオープン)
10 マイネルピアッツア 2 △梶 51 (美浦)稲葉 初出走(父:ティッカネン、母:タニノピアス)

ミヤシロブルボンの弟ゴールデンデザートの初出走である。両馬の間の兄弟は皆鹿毛であったが、父があのマヤノトップガンになって再び栗毛に出て。しかも綺麗な馬に育ってくれた。産まれた直後のとねっこの時にはやんちゃで好奇心一杯、前肢で良く蹴られたことを思い出しながら、快晴の東京競馬場に向かった。事前の馬主さん情報では元気いっぱいだが、調教ではまだまだスピードが足りないとの由、なにはともあれ応援させていただきますヨ!

ゴールデンデザートの凛々しい姿第2レースは、ほぼ10時にパドック開始。ファンの数は少ないかと思ったが、久々の東京開催と快晴の良い天気もあってか、かなりの人出であった。ゴールデンデザートのすっと鼻筋に通った流星をメンコで隠さないでと願いながら、パドック開始を待つ。そうしている間にパドックに馬達が入って来た。果たしてゴールデンデザートは素顔のままで出てきてくれた。「おーおー。立派に育ってくれて、、、」というのが第一印象。この夏、引退したブレイクショットに良く似て、綺麗な栗毛。良く手入れされて、牧場でのどろんこ姿がはるか昔のようだった。10頭中8頭が初出走、出走経験のある2頭も連闘だけに、パドックでは落着かない馬が多く、さすがに新馬戦である。ゴールデンデザートもなんだか落着かない。鞍上は村田一誠騎手だがパドックでは騎乗せず、そのままゴールデンデザートだけが馬道へ。

人気は伊藤正厩舎期待のローエングリン。調教師もかなりの期待を寄せていて、専門紙でも◎がズラリ。2番人気が新馬5着で連闘のブリットレーン。調教の動きが良いという、コングランラピデスが3番人気。4番人気がマイネル総帥岡田氏の所有馬、コスモパトリック。我が、ゴールデンデザートは5番人気と調教過程からは少々人気を貰っている感じ。以下、エーピーテンザン、ユーワモンパルナス、マイネルピアッツアマイネフォルトゥナシルクサニーロードの順。しかし、サニーブライアン、マヤノトップガン、サクラローレルなど新種牡馬の名が連なっているのが嬉しい限り。

最後の直線返し馬:逆光が、、、騎手:村田一誠東京競馬場、芝生のコースへの入場はウイナーズサークルを通るため、馬達を真近に見ることが出来る。村田一誠騎手を乗せたゴールデンデザートが目の前に現れる。入場後、ちょっと首を上げてイヤイヤをするが素直に返し馬に入っていった。軽い返し馬で直ぐに2コーナーの輪乗り場に入っていった。

ファンファーレが鳴ってレーススタート。9ゴールデンデザートのスタートはまずまず。外枠だけに無理せず馬なりで中段に。レースは10マイネルピアッツアが引っ張って、1エーピーテンザン、3コングランラピデスと続く。2コーナーでは4コスモパトリック、8マイネフォルトゥナが4、5番手に。向こう正面で3コングランラピデスが前に取り付いてきて、そのまま3コーナーでは10マイネルピアッツアと並走。続いて、1エーピーテンザン、8マイネフォルトゥナ、4コスモパトリックが集団となり、その1馬身後ろを6ユーワモンパルナス、9ゴールデンデザートが追走。さらに後ろに、5ローエングリン、7ブリットレーン。2シルクサニーロードが大きく離される。

4コーナーを回って先頭は3コングランラピデス、内に10マイネルピアッツア、直後に4コスモパトリックが上がって3頭で先頭争い。3馬身離されて、8マイネフォルトゥナ、1エーピーテンザン、9ゴールデンデザートが続く。直線残り400mを回ったところで9ゴールデンデザートは外目を追い上げる。しかし、さらにその外側にコースを取った7ブリットレーンが内によれて、あわや9ゴールデンデザートに体当たりしそうになるまで接近。9ゴールデンデザートはこれにひるまずがんばる。先頭では10マイネルピアッツアが力尽きて、抜け出しそうな4コスモパトリックに5ローエングリンが急追。粘る3コングランラピデス。残り200mで、がんばる9ゴールデンデザートにまたもや7ブリットレーンがよれて接近。さすがに、9ゴールデンデザートもたまらず7ブリットレーンに抜かれてしまう。

先頭争いを抜け出した4コスモパトリックを、追い上げてきた5ローエングリンが激しく追い上げて交わすかと思ったが、ゴール前で脚色が同じになって4コスモパトリックがクビ差先着。2着5ローエングリン、3着は粘った3コングランラピデス。9ゴールデンデザートは6着であった。

レース結果6着ゴール

馬名 体重 増減 タイム/差
1 4 コスモパトリック 452 初出走 1:50.4
2 5 ローエングリン 470 初出走 クビ
3 3 コングランラピデス 506 初出走 1・1/4
4 8 マイネフォルトゥナ 456 0 3
5 7 ブリットレーン 488 -2 2・1/2
6 9 ゴールデンデザート 466 初出走 1・1/4
7 6 ユーワモンパルナス 436 初出走 1/2
8 10 マイネルピアッツア 496 初出走 3・1/2
9 1 エーピーテンザン 490 初出走 5
10 2 シルクサニーロード 496 初出走 5

スピードが足りないと聞いていただけに心配していたが、よく頑張ってくれた。2度までも他馬に寄られてきても、しっかり最後まで走りきってくれた姿は涙ものであった(個人的に)。これを叩いて次走に期待しよう!

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