シアトルリーダー「がんばる記」
2002年2月9日(土) ゆりかもめ賞 3歳500万下 サラ系3歳 (混)[特指] 馬齢
第2回東京5日目 第9レース (芝2,400m) 晴れ 良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | 差 | アルジャーノン | 牡 | 3 | 吉田 | 55 | (美)小島太 | 東京 1/27 セントポーリア賞(500) 吉田55 芝18 10/14 468 |
2 | 差 | メジロフリーマン | 牝 | 3 | 郷原 | 53 | (美)柴田政 | 東京 1/27 セントポーリア賞(500) 郷原53 芝18 6/14 428 |
3 | 差 | マイネルジェム | 牡 | 3 | 後藤 | 55 | (美)高橋裕 | 東京 1/27 セントポーリア賞(500) 北村55 芝18 9/14 462 |
4 | 先 | トウカイアロー | 牡 | 3 | 小林淳 | 55 | (美)後藤由 | 東京 1/19 若竹賞(500) 小林淳55 芝16 5/16 460 |
5 | 追 | ヤマノペガサス | 牡 | 3 | ファロ | 55 | (美)畠山吉 | 東京 1/19 若竹賞(500) 村田55 芝16 9/16 476 |
6 | 先 | カワキタノーブル | 牡 | 3 | 江田照 | 55 | (美)大和田 | 東京 1/27 セントポーリア賞(500) 伊藤暢55 芝18 8/14 476 |
7 | 先 | ゴールドバリア | 牝 | 3 | 石崎 | 53 | (船)及川肇 | 船橋 1/02 3歳 早田53 ダ14 6/11 485 |
8 | 追 | タイガーエスプリア | 牡 | 3 | 繁田 | 55 | (高)海馬沢 | 東京 1/13 500万下 繁田55 ダ12 10/10 468 |
9 | 先 | マイネルアムンゼン | 牡 | 3 | 蛯名 | 55 | (美)田中清 | 東京 1/13 京成杯(OP) 村田55 芝20 5/13 462 |
10 | 差 | ミヤマガリバー | 牡 | 3 | 北村 | 55 | (美)増沢 | 東京 1/12 黒竹賞(500) 北村55 ダ16 12/14 470 |
11 | 逃 | コスモパトリック | 牡 | 3 | 村田 | 55 | (美)根本康 | 東京 1/27 セントポーリア賞(500) 江田照55 芝18 11/14 456 |
12 | 追 | アンカレッジシチー | 牡 | 3 | 高山 | 55 | (美)奥平 | 東京 1/26 500万下 高山55 ダ12 7/16 468 |
13 | 追 | エフテージェニー | 牝 | 3 | 田中勝 | 53 | (美)西塚 | 東京 1/07 ジュニアC 木幡53 芝16 11/15 434 |
14 | 差 | シアトルリーダー | 牡 | 3 | 勝浦 | 55 | (栗)土門一 | 阪神12/22 2歳S 竹之下55 芝20 9/16 494 |
15 | 差 | ギャロップサンダー | 牡 | 3 | 柴田善 | 55 | (美)中野栄 | 東京 1/27 新馬 河内55 芝20 1/16 512 |
16 | 差 | シンボリクリスエス | 牡 | 3 | 横山典 | 55 | (美)藤沢和 | 東京 1/27 セントポーリア賞(500) 横山典55 芝18 2/14 538 |
前走、暮れのラジオたんぱ杯2歳ステークスに出走するも9着と惨敗してしまったシアトルリーダー。レース後は短期放牧に出てリフレッシュしたそうだ。レース毎に増える体重は身が入っている証拠。今回は自己条件、おまけに府中の2400mというチャンピオンディスタンスで元気なところを見せてもらいたいものだ。唯一の心配は輸送である。姉のシアトルブリッジは輸送に弱くて遠征すると大きく体重を減らしてしまう。弟のシアトルリーダーにそんなことがなければ良いのだが。事前の厩舎情報では輸送も心配ないということで、好走を期待して府中競馬場を訪れた。唯一の心配といったが、そういえば府中は左回り。シアトルリーダーにとっては初の左回りでありその点も心配になってきた、、、
パドック。いつものメンコを着けてシアトルリーダー登場。馬体重は前走比、なんと-16kgと大幅に減ってしまった。しかしパドックに現れたシアトルリーダーはそんなに細い感じはしない。むしろ丁度良いくらいではと思わせた。新馬2戦目と同じ体重だし、、、しかし、やっぱり不安。パドックの気配は別にイレ込む風でもなく落ち着いたもの。しかし、歩きながらも舌をペロペロ出して注意が散漫といえば散漫。やっぱり、大物だなあと納得するのだった。
人気は、シンボリクリスエスが1番人気。前走セントポーリア賞を2着と実力の片鱗を見せてこれは当然か。叩き2戦目で必勝態勢。2番人気は京成杯5着のマイネルアムンゼン。鞍上に蛯名騎手を配してこちらも必勝態勢。田中清隆厩舎の期待馬である。3番人気は我らがホープシアトルリーダー。競馬専門紙でも馬体充実と書かれてある。期待大!次いで、前走芝2000mの新馬緒戦で1着のギャロップサンダーが4番人気。以下、マイネルジェム、トウカイアロー、メジロフリーマン、ヤマノペガサス、アンカレッジシチー、カワキタノーブル、コスモパトリック、アルジャーノン、ミヤマガリバー、ゴールドバリア、エフテージェニー、タイガーエスプリアという人気順。地方馬2頭は残念ながら最低人気。
レースはおなじみスタンド前からの発走。返し馬に現れたシアトルリーダーは4コーナーに向かってギャロップで走っていった。そのまま待機馬場へ。出走時刻が近づいてきて係員の合図で1コーナーと4コーナーの待機馬場に分かれていた馬たちが三々五々集合。スターターがゲートインを告げる。
レーススタート。出遅れる馬もなく各馬きれいなスタートを切った。先行争いを制したのは4トウカイアロー。1コーナー手前で先頭に立ち、直ぐ後ろに9マイネルアムンゼン、1アルジャーノンが続く。2馬身離れて7ゴールドバリアが、さらに3マイネルジェム、10ミヤマガリバーが1馬身差で追走。以下、2メジロフリーマン、6カワキタノーブル、11コスモパトリック、外目に振られた5ヤマノペガサス、14シアトルリーダー、8タイガーエスプリア、16シンボリクリスエスあたりは大きくコーナーを回ってコースロス。1コーナー入り口で8タイガーエスプリアがよれて外側の14シアトルリーダーにぶつかっている。さらに後ろは12アンカレッジシチー、15ギャロップサンダー、13エフテージェニーと後方待機。
さすがに各馬も初距離で無理はしない。レースは1−2コーナーにかけて坦々と流れる。が、しかしただ1頭14シアトルリーダーがかかりぎみに大外を捲くってきて向こう正面へ。まずいなあと思いながらもがんばれとしか言いようがない。
先頭4トウカイアローは向こう正面から3コーナーへマイペースで逃げている。後続では7ゴールドバリアが脱落して後退。そのほかはまだ無理をせず機を伺っている。4トウカイアローが逃げ、直後を9マイネルアムンゼンが追う体勢で4コーナーを回り直線へ。直線に向いても尚、4トウカイアローの脚色は衰えない。むしろ後続を引き離さんばかり。残り300mから16シンボリクリスエスが後続集団を徐々に抜け出し前を伺う。14シアトルリーダーは直線に向いて16シンボリクリスエスに並びかけられ交わされても着いていく脚がない。
残り200mで先頭4トウカイアロー。2馬身離れて9マイネルアムンゼン。最内を1アルジャーノンが、その外を16シンボリクリスエスが激しく追い上げる。4馬身後方では14シアトルリーダー、内に2メジロフリーマンが上がってきた。結局、マイペースの逃げで逃げ切った4トウカイアローが1着。2着は16シンボリクリスエスの追走をハナ差で押さえた9マイネルアムンゼン。1番人気の16シンボリクリスエスは届かず、脚を余した感じで3着。14シアトルリーダーはしまいの伸びがなく8着。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 4 トウカイアロー 466 +6 2:30.6 2 9 マイネルアムンゼン 464 +2 ハナ 3 16 シンボリクリスエス 538 0 1・1/4 4 2 メジロフリーマン 416 -12 1・1/4 5 3 マイネルジェム 464 +2 2・1/2 6 1 アルジャーノン 466 -2 1/2 7 15 ギャロップサンダー 508 -4 3・1/2 8 14 シアトルリーダー 478 -16 1/2 9 6 カワキタノーブル 430 0 1 10 10 ミヤマガリバー 470 0 ハナ 11 5 ヤマノペガサス 480 +4 2・1/2 12 11 コスモパトリック 448 -8 アタマ 13 12 アンカレッジシチー 466 -2 1・3/4 14 13 エフテージェニー 440 +6 1/2 15 8 タイガーエスプリア 466 -2 クビ 16 7 ゴールドバリア 480 -5 1・1/2 やはり体重が減っていたのが原因かシアトルリーダー。初距離、初場所、初騎手で良くがんばったと思う。レース後の騎手コメントでも「1コーナーでぶつけられてカーッとなってしまった」とのこと。この経験をバネに飛躍を期待したい。まだまだクラシックには間に合うのだから。