クリスタルビーム「がんばる記」

2001年2月18日(日) 3歳新馬 サラ系3歳 [指] (馬齢)
第2回京都8日目 第2レース (ダ1,800m) 晴れ 良

出走馬

馬名 騎手 斤量 厩舎 前走
1 クリスタルビーム 3 松永幹 55 (栗)松元茂 京都 2/11 新馬 武豊55 芝22 5/12 474
2 タガノスキム 3 松本 55 (栗)藤岡 京都 1/27 新馬 松本55 芝18 10/13 474
3 アドマイヤハッピー 3 福永 53 (栗)森 京都 1/28 新馬 武幸53 ダ18 3/11 458
4 ナムラクラシック 3 塩村 55 (栗)松永善 京都 2/04 新馬 塩村55 ダ14 2/10 466
5 オースミブルーム 3 菊沢仁 53 (栗)清水久 京都 2/03 新馬 菊沢仁53 ダ14 6/15 466
6 トーワサンタ 3 武幸 55 (栗)北橋 京都 2/03 新馬 福永55 ダ18 4/8 472
7 ニッシンシャトル 3 安藤勝 55 (栗)福永 京都 2/04 新馬 畑端55 ダ14 8/10 476
8 イイデルヴァン 3 池添 55 (栗)大久正 京都 2/11 新馬 池添55 芝22 3/12 446
9 エイシンアンデス 3 藤田 53 (栗)湯浅 京都 2/10 新馬 藤田53 ダ12 12/13 532

新馬緒戦を5着と、なんとか掲示板を拾ったクリスタルビーム。ゴール前で追い込んだ脚は非凡なものを見せてくれたが、騎手が語ったように、まだまだ気性は子供。競馬の何たるかを知るまではもう少しかかるかなと思わせた。もう少し使ってからと考えていたら、何と連闘で最終日の新馬戦に出走してきた。今回はダートの1800m。脚元が大丈夫なら使って競馬を覚えさせるのも手。がんばってくれるだろう。

さすがに、先週京都に行ったばかり。人間の方は連闘が効かない。今回は涙を飲んで、TV観戦となった。枠順を知らない私は前走の馬体重474kgだけを覚えていた。それで、馬体重表を見て、「ん!?−6、468kg。2枠かあ」と思ってしまった。しかし、パドックに最初に現れたのは誰あろうクリスタルビーム。「おかしいなあ」と、馬体重を見て、+4kgにまたビックリ。やっぱりクリスタルビームは変なヤツだった、、、どこか超然としているところが有ったんですよね。まあ、大きくなるのは良いことだ。人気は、昨年非業の死をとげたエガオヲミセテの下、アドマイヤハッピー。単勝1.7倍と断然の1番人気。2番人気は我が、クリスタルビーム。単勝4.1倍。3番人気は6.9倍でナムラクラシック。4番人気イイデルヴァンで、ここまでが単勝1桁。以下、オースミブルームが5番人気で、タガノスキム、ニッシンシャトルエイシンアンデストーワサンタは人気薄。クリスタルビームの鞍上は今回、松永幹夫騎手。姉シアトルブリッジの主戦である。

4コーナー3番手スタート(最内)ダート1800mは4コーナー出口からスタートする。(見ている私の)心臓がドキドキするうちにレーススタート。1クリスタルビームは無難にスタートを切った。6トーワサンタが若干出遅れる。飛び出したのは前走も逃げた8イイデルヴァン。1コーナーへは8イイデルヴァンが先頭で突入。4馬身差で3アドマイヤハッピー。直後1馬身差で2タガノスキム、4ナムラクラシック、5オースミブルームが3頭雁行状態で続く。1クリスタルビームはやっぱりスピードが付かず第2集団から3馬身離れて9エイシンアンデスの内で今や定位置の、後ろから3番手(前から7番手)。さらに1馬身半後方に6トーワサンタ、その後ろに7ニッシンシャトルが追いかける。

2コーナーにかけて8イイデルヴァンがペースを落として後続第2集団が迫ってくる。向こう正面で、各馬の差はさらに縮まって来るが、最後方2頭は取り残された形。1クリスタルビームも前の馬に置いていかれて、むしろ後方2頭に追いつかれるのではと思わせる体たらく。

3コーナーでは先頭8イイデルヴァンに3アドマイヤハッピーが並びかける。ようやく、1クリスタルビームにもエンジンが掛かって9エイシンアンデスを交わしてさらに押し上げて来る。4コーナーで1クリスタルビームは2タガノスキムの内を突いて3番手まで上がって来た。しかし、前を行く2頭は4−5馬身前、、、

4コーナーを回って各馬、直線に向く。先頭は3アドマイヤハッピーが8イイデルヴァンを交わして追い比べ。残り200mで8イイデルヴァンの脚色が徐々に衰えて来た。ここらで、1クリスタルビームにもう1つエンジンが掛かったように追い上げてきた。しかし、その差は5馬身以上。「交わせ!クリスタルビーム」とTVの前で叫ぶも、2着に半馬身及ばず、そこがゴールであった。

結局、3アドマイヤハッピーが2着に5馬身差を付けて快勝。2着8イイデルヴァン。3着1クリスタルビーム。見ている方が悔しい結果であった。末脚は勝ち馬と変らぬものだっただけに、そこまでの位置取りが惜しまれる。

レース結果3着ゴール

馬名 体重 増減 タイム/差
1 3 アドマイヤハッピー 448 -10 1:55.6
2 8 イイデルヴァン 442 -4 5
3 1 クリスタルビーム 478 +4 1/2
4 5 オースミブルーム 464 -2 4
5 2 タガノスキム 468 -6 クビ
6 4 ナムラクラシック 464 -2 2・1/2
7 7 ニッシンシャトル 476 0 1・1/2
8 6 トーワサンタ 474 +2 6
9 9 エイシンアンデス 532 -2 3/4

初のダートで砂をかぶっていやがっていたとは松永幹夫騎手の談。馬体も太かったし、気性も子供とのことだが、末脚は見るべきものがある。ずっと後方でそのままという馬ではないだけに、今後も楽しませてくれそう。今週は適当なレースが無かったのでダートを使ったのだろうと思うが、次は芝で走って欲しい。そして、早く勝ち星を上げて、クラシック路線に乗って欲しいと思うのは私だけでなく、馬主さんたちも同じ気持ち。がんばれ、クリスタルビーム!!!

注)GreenChannelのTV映像をお借りしました。改めて、お礼申し上げます。

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