ブルーマーブル「がんばる記」
2000年11月29日(水) 4歳 サラ系4歳
第9回船橋3日目 第3レース (ダ1,400m) 晴れ 良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | 先 | ケイワンオーカン | 牡 | 4 | 左海 | 54 | (船橋)川村 | 川崎 4/26 4歳 柿本54 ダ14 4/10 476 |
2 | 先 | クリノタイカイ | 牡 | 4 | 音部 | 54 | (船橋)金澤 | 浦和11/09 4歳 山中54 ダ14 4/12 459 |
3 | - | バブルカムロード | 牝 | 4 | 田中 | 53 | (船橋)熊坂 | 船橋10/26 4歳 森下53 ダ15 6/10 445 |
4 | 先 | パワフルタイガー | 牝 | 4 | 大友 | 53 | (船橋)出川博 | 船橋10/27 4歳 大友53 ダ12 4/9 496 |
5 | 差 | ファラン | 牡 | 4 | 田部 | 54 | (船橋)及川 | 船橋10/26 4歳 田部54 ダ14 12/12 422 |
6 | 差 | ブルーマーブル | 牝 | 4 | 佐藤隆 | 53 | (船橋)米山 | 浦和11/09 4歳 石井53 ダ14 3/12 434 |
7 | - | エンゼルニシキ | 牝 | 4 | 的場文 | 53 | (船橋)新井 | 浦和11/22 4歳 小林53 ダ14 7/12 453 |
8 | 先 | バリーリーズン | 牝 | 4 | 峯永 | 53 | (船橋)阿井 | 船橋 5/26 4歳 張田53 ダ12 7/11 454 |
9 | 先 | アグネスリフォー | 牝 | 4 | 小林 | 53 | (船橋)榊原 | 船橋10/26 4歳 小林53 ダ14 9/12 408 |
前走、浦和の4歳未勝利戦3着と、ここのところ3着続きのブルーマーブル。前走、筆者は不覚にも見逃してしまったが初の遠征ということもあって3馬身、5馬身差の3着は仕方が無いところか。中段待機のゴール前伸びずのレースであった由。前々の競馬が望まれるところだろう。今回それほど間隔を開けずにレースに参戦してきたことが吉と出るか、凶と出るか。吉の期待を抱いて船橋観戦となった。
鞍上は今回、ブルーマーブル騎乗で最も結果を出してくれている佐藤隆騎手。それを知ってか知らずかファンの方々もブルーマーブルを2番人気に推してくれている。すなわち、人気は1番人気がエンゼルニシキ。調教が良いのか?2番人気は我がブルーマーブル。以下、パワフルタイガー、バブルカムロード、アグネスリフォー、ケイワンオーカン、バリーリーズン、クリノタイカイ、ファランの順。
パドックに現れたブルーマーブル、今回は前の厩務員さんと現厩務員さんの二人引き。現れたとたんに「あれ!?」と思った。落ち着いているではないか。前回9月のときのイレ込み様からすると別馬のよう。パドック周回もしずしずとこなし、借りてきたネコの様におとなしい。馬体重は-9kg、休み明けで少々絞ったこれくらいの体重がベストなのであろうか。「トマレ」の合図があって各馬周回停止。と思ったら、5号馬がパドックの端から端までダダダっと厩務員を引っ張って駆け出した。つられて周りの馬たちも驚いて地団太を踏む始末。しかし、こんな状況でもブルーマーブルは我関せずと落ち着いたまま。「ひえー。どーしたんだよ。落ち着いちゃって、、、」とは筆者の内心のつぶやき。これはいけると確信したものである。周りのオッチャン達の「6番だよ。6番」とささやきかわす声も心強かった。
佐藤隆騎手が騎乗してコースへ。返し馬も軽くこなして輪乗り馬場へ移動。今日こそ勝つんだブルーマーブル!と遥かスタンドで、念じることだけが私のできるすべてであった。レースは4コーナー出口からのスタート。各馬集合の合図があって、各馬三々五々集合。ゲートにブルーマーブルはすんなり入ったが、8号馬が嫌がる。「早く入ってくれー。ブルーマーブルが暴れちゃう」と焦ったが、ブルーマーブルにはそんなけは異は全く無し。私の杞憂だったよう。
レーススタート。スタンド前直線で先頭に立ったのは1ケイワンオーカン。1馬身差で7エンゼルニシキ、9アグネスリフォー、4パワフルタイガーが続き、6ブルーマーブルは好位の5番手。この5頭が先頭集団を形成。以下、2クリノタイカイ、3バブルカムロード、5ファラン、8バリーリーズン。1コーナーから2コーナーにかけて各馬の位置取りは変わらずそのまま。
向こう正面で7エンゼルニシキ、9アグネスリフォー、6ブルーマーブルが動いて1ケイワンオーカンが後退。3コーナーで、先頭7エンゼルニシキ、2番手9アグネスリフォー、3番手6ブルーマーブルとなる。6ブルーマーブルの勢いは尚も止まらず、4コーナー手前で早くも先頭に立つ。2番手7エンゼルニシキが追いすがろうとするが、並ぶ間もなくつきはなす。
直線に向いて6ブルーマーブルのリードは早くも5馬身くらいに、ついてしまった。最後は追うところ無く、流して6ブルーマーブルが5馬身差の圧勝。2着に単騎7エンゼルニシキが入線。3着は後方から追い込んだ2クリノタイカイ。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 6 ブルーマーブル 425 -9 1.32.4 2 7 エンゼルニシキ 446 -7 5 3 2 クリノタイカイ 454 -5 6 4 9 アグネスリフォー 414 +6 3/4 5 5 ファラン 417 -5 クビ 6 3 バブルカムロード 444 -1 5 7 4 パワフルタイガー 492 -4 1 8 8 バリーリーズン 476 +22 3 9 1 ケイワンオーカン 497 +21 3
レース後1着馬の馬寄せに入ってきたブルーマーブルの誇らしげな様子が頼もしく、関係者も大喜びであった。わけても前厩務員さんの喜び様は並みではなく、かすかに目が潤んでいたのを私は見逃していませんでしたよ。
後刻、厩舎に米山師を訪れて勝利の喜びをスタッフ一同と分かちあったのは言うまでもない。
今までのレースは何だったのかというのが、正直なところ。今日のようなレースができれば2勝目3勝目はすぐに上げられるのでは。何よりも落ち着きが出てきたところに収穫があった。同席した装蹄師さんも、まだまだ勝てると言ってくれたし、今後に向けて期待大のレースであった。
次は年末の開催。出走予定とのこと。