アトラスエース「がんばる記」

2000年4月24日(月) 薫風特別 サラ系 B3 一組
第1回川崎2日目 第9レース(ダ1,600m) 曇り 重

出走馬

馬名 騎手 斤量 厩舎 前走
1 サクラギャラント 7 石崎隆 55 (船)松代眞 船橋 4/3 エイプリル特別 山中尊54 ダ17 3/14 486
2 ナントウグレート 7 河津裕 55 (川)中島正 船橋 4/3 エイプリル特別 金子正54 ダ17 10/14 480
3 オヤシオキャンドル 5 今野忠 55 (川)赤嶺本 川崎 3/17 選抜B3 今野忠55 ダ16 1/14 515
4 キンコーパワー 6 野崎武 55 (川)中野五 川崎 1/16 睦月特別B3 野崎武55 ダ16 14/14 466
5 ニイタカライオン 6 佐々竹 55 (川)新貝一 船橋 4/6 陽春特別C1 佐々竹55 ダ16 1/14 487
6 フェイスフリー 7 稲子善 53 (川)長谷蓮 船橋 4/3 エイプリル特別 鈴木啓52 ダ17 12/14 478
7 アトラスエース 6 佐藤祐 55 (川)大和明 大井 4/11 特選B3 金子正55 ダ16 8/14 483
8 ナントウキング 7 金子正 55 (川)中島正 川崎 2/7 疾風特別B3 金子正55 ダ16 4/9 467
9 ライスパワー 6 森下博 55 (川)長谷蓮 浦和 3/29 B3選抜馬 稲子善55 ダ14 4/9 465
10 モノマネスペシャル 7 佐藤博 55 (川)安池保 大井 3/20 春分賞B3特別 金子正55 ダ17 7/14 443
11 ラッキーハット 5 的場文 55 (川)岩本亀 船橋 4/4 '00フェイスフル 張田京54 ダ16 8/14 460
12 ミネノホマレオー 7 一瀬亨 55 (川)佐々吉 大井 4/10 トゥインクル 一瀬亨55 ダ17 4/14 511
13 ミヤジマルス 5 熊谷満 56 (浦)浜村 浦和 4/19 B3選抜馬 熊谷満55 ダ16 1/8 470
14 ガッシーグラス 5 桑島孝 55 (川)長谷蓮

浦和 3/30 B3選抜馬 桑島孝55 ダ14 6/12 411

前走、大井ナイター競馬でまさかの8着と大敗したアトラスエース。2週間後の地元川崎競馬に出走である。本日メインの薫風特別はB3一組のレース。そろそろ、このクラスを通過して上にあがってもらいたいものである。

川崎競馬も今開催からナイター競馬。日がとっぷりと暮れた頃、競馬場に到着。朝の天気予報では晴れという予報だったものの、夕方になって一天俄にかき曇り、大粒の雨が落ちてきた。これでは馬場は悪いだろうと思ったが、パドック開始の頃には雨も上がり、不良にまではならず、馬場コンディション発表は重。しかしアトラスエースにとっては馬場が締まって、追い込みはし易いはず。好走を期待したい。

パドックに現れたアトラスエース、今日は+1kgとほぼ前走と変わらず。前走、太目に思えただけに少し絞って欲しかったが、カイバ食いも良いのであろう。いつ見てもアトラスエースは肢にバンデージなど一切していない。これはつまり脚元に全く不安がないのだろう。喜ばしいことである。とかなんとか、考えながらパドック周回するアトラスエースを見ながら、小声で「ガンバレ!」と応援するのであった。今回の騎手は、船橋所属の佐藤祐樹騎手。昨年船橋リーディングの2位、まだ30歳そこそこの乗れる騎手である。なんだか今日はやってくれそう...

軽快な返し馬厩務員さんに引っ張られて...1番人気はここ2走好走し、前走B3クラスで勝っているオヤシオキャンドル。圧倒的な1番人気で、単勝1.7倍。芦毛の馬体は500kgを越えて迫力十分。続いて2番人気は中央ラジオたんぱS(G3)3着で、この春船橋に移籍したサクラギャラント。単勝6.1倍で、この2頭だけが単勝1桁台と人気が集中。以下、上がり馬のニイタカライオン、ラッキーハット、ミヤジマルス、キンコーパワー、ライスパワーが単勝10倍台前半で差の無い人気。アトラスエースガッシーグラスについで9番人気と、人気がずいぶん落ちてしまった。

騎手騎乗。今日はアトラスエースは気が乗らないのだろうか、腰が引けて厩務員さんに引っ張られている。何だか笑ってしまう。しかし、馬場入り後は落ち着いたもので、しずしずとコースを速歩で歩き、途中から駈歩(かけあし)に変わり、ほぼコースを1周の返し馬であった。いつもより、多めの走り込みである。

スタート直後。11番手川崎1600mコースは4コーナー引き込み線からスタートする。スタート直後と、最後の直線が長くなる。
レース開始。各馬一線でスタート。7アトラスエースも、ポンと好スタートをしたが、直ぐに後方に。飛び出したのは、13ミヤジマルス、14ガッシーグラス、4キンコーパワーあたり。7アトラスエースは直線では11番手あたりで、前の10頭から3馬身遅れで後続を引っ張る。ドロを受けない作戦か?1コーナーから2コーナーへはこのまま淡々と流れる。

向こう正面で、1番人気の3オヤシオキャンドルが動いて前を行く、12ミネノホマレオー、5ニイタカライオンを捕らえる。3コーナーではさらに4キンコーパワーをも捕らえて3番手に。さらに、2番手14ガッシーグラスに競りかける。ここから、4キンコーパワーも追いあげ体勢。7アトラスエースもこのあたりからスパートを掛けて大外に持ち出す。4コーナー出口で3オヤシオキャンドルは2番手に、4キンコーパワーが3番手に上がった。一方、13ミヤジマルスも粘って先頭を譲らない。

直線を向いて、残り200m。ここから3オヤシオキャンドルが余裕で13ミヤジマルスを競り落として2馬身差の楽々勝利。2着は渋った馬場での逃げの利を生かして13ミヤジマルスが粘った。7アトラスエースは直線10番手あたりから大外、怒涛の追い込みを見せてゴール前きっちり差して3着。 13ミヤジマルスとは2馬身の差であった。

追い込んで3着レース結果

馬名 体重 増減 タイム/差
1 3 オヤシオキャンドル 516 +1 1.42.9
2 13 ミヤジマルス 470 0 2
3 7 アトラスエース 484 +1 2
4 5 ニイタカライオン 487 -4 1/2
5 4 キンコーパワー 463 -3 クビ
6 6 フェイスフリー 480 +2 1
7 8 ナントウキング 460 -7 1
8 14 キョウリツキング 413 +2 クビ
9 2 ナントウグレート 480 0 3/4
10 11 ラッキーハット 453 -7 1/2
11 1 サクラギャラント 486 0 2
12 12 ミネノホマレオー 512 +1 クビ
13 9 ライスパワー 462 -3 1・1/2
14 10 ランドネプトゥヌス 446 +3 アタマ

ゴール前直線の怒涛の追い込みは迫力があった。4コーナー手前から使った長く良い脚は、アトラスエース本来の姿を思い出したようだ。佐藤祐樹騎手と相性が良いのだろうか。ずっと乗って欲しいくらい(^^;レース後の厩務員さんも上機嫌、大和田調教師も良くやったと誉めていた。つぎは、大井に申し込んでいるとのこと。がんばれ!アトラスエース!今度こそ1着だ!

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