ブレイクショット「がんばる記」
2000年8月27日(日) サラ系5歳以上 500万下 [別定]
第4回中山6日目 第12レース (芝1,600m) 晴れ 良出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | 差 | タンドレス | 牝 | 5 | 江田照 | 55 | (美)矢野照 | 函館 7/22 500下 ダ17 木幡55 13/13 442 |
2 | 先 | スーパードラゴン | 牝 | 4 | ▲金子 | 50 | (美)矢野進 | 中山 8/13 幕張500 芝18 大塚53 5/15 442 |
3 | 差 | バンダムジシュン | 牡 | 4 | 村田 | 55 | (美)松山 | 中山 8/12 500下 芝12 村田55 13/15 470 |
4 | 差 | メルロースウィート | 牝 | 5 | 郷原 | 55 | (美)伊藤正 | 中山 8/12 500下 芝12 田中勝55 9/15 446 |
5 | 追 | マルキデイサンジュ | 牡 | 5 | 小林淳 | 57 | (美)成島 | 福島 8/06 塩屋500 芝12 小林淳57 7/16 438 |
6 | 追 | カイシュウヘクター | 牡 | 5 | ▲嘉藤 | 54 | (美)田中清 | 中山 9/12 500下 芝16 山本55 11/16 494 |
7 | 先 | グラシアスシチー | 牝 | 5 | 的場 | 55 | (美)高橋義 | 中山 8/12 牝500下 ダ10 的場55 6/14 452 |
8 | 差 | リベンジマッチ | 牡 | 4 | 木村 | 55 | (高)法理 | 東京 7/02 アベ500 ダ10 木村55 7/15 490 |
9 | 差 | レッドバイオレンス | 牝 | 5 | 横山義 | 55 | (美)吉永正 | 福島 7/23 独騎500 芝12 田中剛56 12/15 484 |
10 | 先 | セントラルマックス | 牡 | 6 | 大西 | 57 | (美)加賀 | 福島 8/06 塩屋500 芝12 北村57 15/16 468 |
11 | 先 | レオリョウコウ | 牡 | 5 | 後藤 | 57 | (美)奥平 | 福島 8/06 開成500 芝18 後藤57 6/10 518 |
12 | 逃 | ヨシファンタジア | 牝 | 4 | 菊沢隆 | 53 | (美)石毛 | 福島 8/05 500下 芝17 後藤53 6/11 434 |
13 | 差 | レッドスプリガン | 牡 | 4 | 嶋田 | 55 | (新)赤間亨 | 新潟 8/12 十日町 ダ16 大沢健54 6/10 440 |
14 | 差 | ミヤギグルーム | 牡 | 4 | 徳吉 | 55 | (美)保田 | 福島 8/05 500下 芝18 郷原57 11/17 450 |
15 | 差 | テディベア | 牝 | 4 | ☆北村 | 52 | (美)宗像 | 東京 7/02 未勝利 芝14 後藤53 1/14 476 |
16 | 差 | ブレイクショット | 牡 | 7 | ▲田島翔 | 53 | (美)沢 | 福島 8/05 500下 芝17 嘉藤53 8/11 468 |
前走、福島開催で7ヶ月ぶりに出走したブレイクショット。その後も、右前肢の具合は良いようで、坂路で順調に調教を重ねてきたとのこと。新潟競馬場改修のため、夏の新潟競馬は今年中山で代替開催されている。JOYサラブレッドクラブの情報通り、中2週で、ブレイクショットが再び中山のターフに出走である。芝の1600m、中山の坂はきついが1度叩いた上がり目に期待したい。しかし、中山芝1600mで大外16番枠はいかにも不利。脚を使わされることは必至だけに、騎手にはうまく乗ってもらいたいもの。今回の騎手は、前回同様、減量騎手田島翔騎手を配して斤量53kgとブレイクショットにとっては有り難いこと。
パドックには、前後を牝馬に挟まれるバンダムジシュンが一頭最後尾にまわって、ブレイクショットは最後から2頭目に現れた。今日の中山は残暑が厳しく、程度の差はあるものの各馬ともに汗をかきまくり。ブレイクショットも御多聞にもれず、かなりの発汗である。適度にうるさいのはいつも通り。厩務員さんを少々てこずらせ気味。今日は両前肢と、右後肢の飛節にプロテクターを着けている。どこかで聞いたのだが、ブレイクショットは好調になると走っている時に蹄をぶつけて怪我をしてしまうとか。これは好調のしるしなのだろうか。バンデージの方が奇麗なのに...とは私の独り言。「BREAKSHOT」の小さな(^^;横断幕も出ているし、ここは頑張り所だよブレイクショット。
さて、前走出負けでも900万下で2着の実績があるメルロースウィートが1番人気。ここでは能力上位か。次いで、このクラスで勝ち鞍のあるレオリョウコウ。この2頭が断然の上位人気。以下、サンデーサイレンス産駒で能力高いスーパードラゴンと、ヨシファンタジアの4歳2頭が単勝10倍以下。5番人気以下は、グラシアスシチー、テディベア、マルキデイサンジュ、レッドバイオレンス、バンダムジシュン、リベンジマッチと10番人気まで。ブレイクショットは13番人気であった。また、7歳以上の馬はブレイクショットただ1頭だけ。
スターターの合図で各馬ゲートに入る。ブレイクショットは大外16番枠で最後に枠入り。直ぐにゲートが開いた。人気の11レオリョウコウが出遅れる。果敢に先頭に立ったのは12ヨシファンタジア、内に2スーパードラゴン、外に13レッドスプリガンと活きの良い4歳勢が雁行状態で先頭集団。直後に1タンドレス、3バンダムジシュン、9レッドバイオレンス、16ブレイクショットあたりが続く。さらにおかれて、5マルキデイサンジュ、6カイシュウヘクター、7グラシアスシチー、8リベンジマッチあたりが集団で続く。人気の4メルロースウィート、15テディベアはさらに後方に待機。ペースは3頭の競り合いで、速い流れになった。先行勢は苦しい展開だ。
向こう流しで3バンダムジシュン、6カイシュウヘクターがたまらず後退。替わって、14ミヤギグルームが中段に上がってくる。16ブレイクショットも徐々に進出して、先頭集団から下がってきた2スーパードラゴンに並びかけて3番手争いを演じている。3コーナーでは、先頭12ヨシファンタジア、並んで13レッドスプリガン、1馬身おかれて2スーパードラゴン、16ブレイクショットが続く。3馬身離れて、9レッドバイオレンス、1タンドレス、14ミヤギグルームがこれも各馬の間隔1馬身程度で追いかける。4メルロースウィート、15テディベアは依然後方待機。4コーナーにかけて、16ブレイクショットが外目を上がって、ついに13レッドスプリガンを交わし2番手に上がる。13レッドスプリガンが単独3番手、2スーパードラゴン、9レッドバイオレンスがその後ろで追いかける。
4コーナーを回って直線に。内で12ヨシファンタジアががんばっている。16ブレイクショットが先頭に踊りでる勢い。しかし、ここから悪魔の急坂が控えている。鞍上田島翔騎手が必死に鞭をいれるが、16ブレイクショットのがんばりもここまで。後ろからどっと押し寄せる馬群に飲み込まれてしまう。後方待機作戦で直線にかけた4メルロースウィートが直線鋭く伸びて1着。一旦控えて脚を温存した2スーパードラゴンが粘って2着。これも後方待機で差してきた15テディベアが、つれて上がってきた7グラシアスシチーをハナ差でしのいで3着。なんと掲示板はみな牝馬。「夏は牝馬を買え」とはこのことか...16ブレイクショットは見せ場十分にがんばったが10着であった。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 4 メルロースウィート 446 0 1:35.2 2 2 スーパードラゴン 444 +2 1・1/4 3 15 テディベア 456 0 1・1/2 4 7 グラシアスシチー 456 +4 ハナ 5 9 レッドバイオレンス 492 +8 1/2 6 14 ミヤギグルーム 488 0 1/2 7 11 レオリョウコウ 514 -4 1/2 8 5 マルキデイサンジュ 440 +2 2 9 10 セントラルマックス 466 -2 クビ 10 16 ブレイクショット 472 +4 1・1/2 11 3 バンダムジシュン 470 0 3・1/2 12 12 ヨシファンタジア 430 -4 クビ 13 1 タンドレス 430 -12 クビ 14 6 カイシュウヘクター 498 +4 1・3/4 15 8 リベンジマッチ 484 -6 1・1/4 16 13 レッドスプリガン 428 -12 大差 4コーナーを回って直線に現れたブレイクショットを目にした時には不覚にも胸が一杯になってしまった。ブレイクショットは先頭馬に差の無い2番手だったのだ。一瞬、先頭に立つかと握ったこぶしにが入ったが、やはり中山の坂はきつかったようで、直線で馬群に沈んでしまった。そうは言っても、ブレイクショットの走る気力は、まだまだ十分にあるようなので安心できた。あとは今日のレースの影響がないことを祈るのみである。また、1ヶ月後の登場と上位争いに期待したい。