ミツヤヒーロー「がんばる記」
1999年5月3日(月) アラブ王冠賞 アラブ系オープン
第2回佐賀2日目 第9レース(ダ2,400m) 晴 良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | 自 | ヤマアキオー | 牡 | 5 | 山下 | 54 | (佐)草野 | 佐賀4/10 玄海賞 山下 56 ダ175 9着 471 |
2 | 先 | ラショナリズム | 牝 | 6 | 亀井 | 50 | (佐)池田 | 佐賀4/10 玄海賞 亀井 52 ダ175 1着 517 |
3 | 差 | エムゴールド | 牡 | 6 | 吉田 | 56 | (佐)東 | 佐賀4/11 不知火賞 吉田 54 ダ18 6着 456 |
4 | 先 | ワンモアセンプー | 牡 | 6 | 長田 | 56 | (佐)徳吉 | 佐賀4/11 不知火賞 長田 54 ダ18 2着 460 |
5 | 先 | パラダイスダンス | 牝 | 7 | 井手 | 53 | (佐)下田 | 佐賀4/10 玄海賞 長田 55 ダ175 12着 486 |
6 | 先 | ミツヤヒーロー | 牡 | 7 | 川野 | 54 | (佐)徳吉 | 佐賀4/10 玄海賞 川野 56 ダ175 8着 504 |
7 | 差 | ワンダーマーキュリ | 牡 | 5 | 鮫島 | 56 | (佐)西岡 | 佐賀4/11 不知火賞 山口 54 ダ18 4着 467 |
8 | 差 | グレイトエルシド | 牡 | 6 | 真島 | 56 | (佐)真島 | 佐賀4/11 不知火賞 下條 54 ダ18 3着 477 |
9 | 自 | イメージアラシ | 牡 | 7 | 倉富 | 58 | (佐)河田孝 | 佐賀4/11 不知火賞 倉富 54 ダ18 5着 435 |
10 | 自 | チュウオーエルシド | 牡 | 5 | 下條 | 54 | (佐)大島 | 佐賀4/10 玄海賞 鮫島 56 ダ175 3着 455 |
11 | 先 | フクヨシオー | 牡 | 7 | 古川 | 58 | (佐)西久保 | 佐賀3/07 西日招 古川 56 ダ24 2着 451 |
前々走、久々に玄海賞を勝ち、6歳時の4連勝の勝味を思い出してくれたのかミツヤヒーロー。しかし、前走は不良馬場に足元をすくわれ8着と不本意なレースであった。今回B級の身ながら、格上のアラブ王冠賞に挑戦してきた。何とか掲示板に載ってくれることを祈るのみである。
1番人気は昨年の覇者、フクヨシオー。同馬は前走、西日本招待のアラブ大賞典に園田のケイエスヨシゼンの2着であり、ここを目標に連覇濃厚。問題は58kg斤量だけであろう。4歳後半からめきめき力をつけてきたワンダーマーキュリは、B2ながら挑戦した不知火賞で4歳チャンピオンを退けただけに2番人気。3番人気は前走5着と、堅実な走りを見せる古豪イメージアラシ。続くは、上山から転厩してオープンで堅実な走りを見せているワンモアセンプー。我が新井昭二牧場産駒は、エムゴールド8番人気、ミツヤヒーロー9番人気と人気薄。目にものみせてやれといった心境。
パドック。初めて見るミツヤヒーロー。前走との比較ができないので、何とも言えないが、見た目は体の張りといい、艶といい申し分無く良いと感じた。全馬を見て、やはりオープン馬はどれもこれも良く仕上げてきているというのが率直な感想。なかでもやはり、フクヨシオーが断然の迫力を感じさせた。新井昭二牧場産駒の2頭、エムゴールドは主戦吉田騎手、ミツヤヒーローは川野騎手。騎手が騎乗すると、両馬とも適度に気合が乗り、やる気満々。馬場入り後も、長距離のレースに配慮してか、軽く返し馬をした程度。レースはコースを2周。スタンド前、4コーナー出口からスタートして、2周回ってスタンド左側がゴールである。
レース開始。スタートを制したのは4ワンモアセンプー、5パラダイスダンス、2ラショナリズムの3頭。外から11フクヨシオー、6ミツヤヒーロー、10チュウオーエルシド、3エムゴールド、7ワンダーマーキュリ、1ヤマアキオー、8グレイトエルシド、9イメージアラシが続く。
1周目の3コーナーで、
早くも11フクヨシオーが抜け出し先頭に。以下、5パラダイスダンス、4ワンモアセンプー。3馬身程度離れて2ラショナリズム、7ワンダーマーキュリが続く。1周を終わったホームストレッチ前では、11フクヨシオーが4、5を10馬身以上離した。さらに4馬身程度離れて2、7が追う。縦長のレースだ。11フクヨシオーは力で他の馬をねじ伏せようという作戦か。
最終周、2コーナーでも11フクヨシオーは逃げる、逃げる。他を大きく離して、その差は全く縮まらない。まずいと思ったのか、4ワンモアセンプーが捕まえようと追いかけ始めるが一向にその差は縮まらない。バックストレッチでは、他馬は4ワンモアセンプーのさらに10馬身くらい後方のまま。このまま11フクヨシオーの逃げ切り勝ちで決まるのか。3コーナーでも11フクヨシオーは更に差を広げている。ここで7ワンダーマーキュリが追い上げてきたが、4コーナーでも11フクヨシオーと7ワンダーマーキュリの差は10馬身程度ある。他の馬は追走が精いっぱいの様子。しかし、11フクヨシオーの脚色がとたんに落ちてきた。ここで4コーナー手前から、7ワンダーマーキュリが怒涛の追い上げを見せる。そしてなんと、ゴール前11フクヨシオーを差しきって勝ってしまった。以下、5馬身差で8グレイトエルシド、6ミツヤヒーロー、9イメージアラシが僅差。1馬身差で4ワンモアセンプー、さらに4馬身差で3エムゴールドが入った。
レース結果
順 馬 馬名 体重 タイム/差 1 7 ワンダーマーキュリ -1 2:49.0 2 11 フクヨシオー +2 1 3 8 グレイトエルシド +1 5 4 6 ミツヤヒーロー 0 1・1/2 5 9 イメージアラシ +1 クビ 6 4 ワンモアセンプー +1 1 7 3 エムゴールド -1 4 8 10 チュウオーエルシド +3 8 9 1 ヤマアキオー +7 1/2 10 2 ラショナリズム -1 1/2 11 5 パラダイスダンス -3 大差
ミツヤヒーローは、B級ながら4着と好走。7歳にして衰えの無い好馬体は、今後に期待を持たせてくれた。