ヒカミハヤブサ「がんばる記」
1999年8月31日(火) アラブ系A1級
第9回上山3日目 第8レース(ダ1,800m) 晴れ 良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | 先 | フジノシズヒロ | 牡 | 6 | 宮崎謙 | 54 | (上)竹田正 | 上山8/16 A3 宮崎謙55 ダ15 6着 468 |
2 | 差 | ゴールデンカオル | 牡 | 10 | 板垣吉 | 55 | (上)渡邉修 | 上山8/14 A3 関本淳55 ダ15 3着 455 |
3 | 先 | ウェストウイン | 牡 | 7 | 馬渕繁 | 55 | (上)齋藤志 | 上山8/16 日本海記念 馬渕繁57 ダ23 5着 485 |
4 | 差 | ウエルカムリンボー | 牝 | 6 | 小国博 | 55 | (上)渡辺 | 上山8/16 日本海記念 小国博56 ダ23 9着 485 |
5 | 先 | ローレルショット | 牡 | 6 | 長橋秀 | 55 | (上)松浦正 | 上山8/16 日本海記念 長橋秀56.5 ダ23 10着 488 |
6 | 先 | ルシナ | 牝 | 5 | 渡辺一 | 54 | (上)宗形健 | 上山8/16 日本海記念 関本秀55.5 ダ23 7着 470 |
7 | 先 | ヒカミハヤブサ | 牡 | 6 | 鈴木義 | 55 | (上)鈴木一 | 上山8/16 日本海記念 前野幸56.5 ダ23 3着 440 |
8 | 差 | アオイビッグフォー | 牡 | 8 | 前野幸 | 55 | (上)秋葉 | 上山8/14 A3 鈴木義55 ダ15 7着 485 |
9 | 差 | アーリプリンセス | 牝 | 6 | 水戸賢 | 54 | (上)齋藤志 | 上山8/14 A3 水戸賢54 ダ15 2着 452 |
10 | 差 | スマノガッサン | 牡 | 7 | 山田延 | 55 | (上)齋藤隆 | 上山8/13 しし座特別A2 前野幸56 ダ15 1着 465 |
11 | 逃 | アオイドラゴン | 牡 | 6 | 三浦誠 | 55 | (上)秋葉 | 上山8/14 A3 三浦誠55 ダ15 1着 480 |
12 | 差 | モリノチャンプ | 牝 | 6 | 鈴木勝 | 53 | (上)鈴木松 | 上山8/13 しし座特別A2 馬渕繁54 ダ15 5着 438 |
日本海記念で、ペルターブレーブ、ビソウウエスタンの2強の3着と、底力を見せたヒカミハヤブサ。上山移籍後、緒戦で勝ちをものにして以来の、ここは平場で絶好の勝機である。2300mの長距離で先行して粘りを見せた前走の頑張りを今回も必ず見せてくれるであろう。
パドック。2歳時に牧場で会って以来、久々のヒカミハヤブサとの対面である。鼻から口にかけて特徴のある真っ白な大きな作は、見まがうまでもなくヒカミハヤブサである。馬体重440弱と、あまり体重の無いヒカミハヤブサである。どんな様子かとパドックを見るまで不安であった。しかし、パドックに出てきたヒカミハヤブサを見た瞬間、その不安は一掃された。馬体重よりも遥かに、馬体を大きく見せるその凛々しい姿は、伊達にトップクラスを戦っている馬ではない。今日は勝てると確信した次第。
パドックでは、アブが飛んできてヒカミハヤブサのお腹にとまった。ヒカミハヤブサは後肢をしきりに上げてアブを追い払おうとする。厩務員さんが気がついて追い払って難を逃れたが、これが競走に影響しなければよいがと少々不安を覚えた。ほんとうに馬は小さな蝿が体に止まっただけで分かるほど敏感なだけに、心配ではある。
人気は、前々走A1で先着した2頭がいない10スマノガッサン。前走もA2で2着に大差をつけている。ここは1番人気。次いで、A1で勝鞍のあるスピード馬、3ウェストウイン。3番人気は、七夕賞でぺルタブレーブとビソウウエスタンに勝った4ウエルカムリンボー。我が、7ヒカミハヤブサは4番人気。日本海記念の好走はあるものの、A1では今一歩勝ちきれないのでは仕方が無いところ。以下、前走1着の逃げ馬11アオイドラゴン、5ローレルショット、6ルシナ、9アーリプリンセスと続く。ヒカミハヤブサの騎手は主戦鈴木義騎手。日本海記念の前野騎手から手が戻った。調教師鈴木長一氏のご子息である。
返し馬もしっかりした脚取りで、非常に好感のもてるものであった。レースは1周1050mのコースの2コーナーからスタートし、正面を2度通過する中距離である。2300mを難なく走ったヒカミハヤブサにとっては適距離。
レーススタート。やはり9アーリプリンセスが逃げる。しかし、その逃げも2馬身程度。9アーリプリンセスは最内を逃げる。3ウェストウイン、4ウエルカムリンボーが続き。7ヒカミハヤブサは4番手。6ルシナが5番手。第2集団はラチから4〜5mと、かなり離れて追走。内ラチぞいは荒れているのだろうか。そのまま正面スタンド前を通過。
2コーナーでは9アーリプリンセスのリードが無くなってきて、1列になる。バックスタンドでは9アーリプリンセスは徐々に後退。3ウェストウイン、4ウエルカムリンボー、7ヒカミハヤブサが先行争いを繰り広げる。4コーナーで4ウエルカムリンボーが後退。3ウェストウインと7ヒカミハヤブサの先行争い。
直線を向いて3ウェストウインがわずかに7ヒカミハヤブサの前に出ている。内では4ウエルカムリンボーも頑張っている。4コーナーから進出してきた10スマノガッサンが2頭の外に並びかける。最後の50mで7ヒカミハヤブサがグイっと伸びて、1馬身10スマノガッサンに先着したところがゴールであった。
レース結果
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順 馬 馬名 体重 タイム/差 1 7 ヒカミハヤブサ -5 1.59.6 2 10 スマノガッサン 0 1 3 3 ウェストウイン 0 1・1/2 4 12 モリノチャンプ -8 2 5 5 ローレルショット -3 1・1/2 6 4 ウエルカムリンボー 0 2・1/2 7 6 ルシナ -2 1 8 11 アオイドラゴン 0 2 9 2 ゴールデンカオル 0 1・1/2 10 8 アオイビッグフォー +5 クビ 11 1 フジノシズヒロ -3 アタマ 12 9 アーリプリンセス 0 3
上山のA1戦を平場とはいえ初めて勝ったヒカミハヤブサ。これで一流どころに伍していける自信がついたのではないか。先日の日本海記念でのきつい流れを根性で頑張った気力が花開いたといえよう。今後も、どんどん勝星を重ねて、他地区との交流戦で活躍してほしいものである。