エムゴールド「がんばる記」
2001年12月31日(月) ファン選抜第22回アラブチャンピオン ハンデ
第14回荒尾1日目 第9レース アラブ系3歳以上オープン (ダ2,150m) 晴れ 良
出走馬
馬 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | シビノエンペラー | 牡 | 4 | 杉村 | 54 | (荒尾)工藤榮 | 荒尾 9/16 ひばり特別 杉村55 ダ19 6/10 472 |
2 | テイオーノカガヤキ | 牡 | 5 | 吉田 | 54 | (荒尾)伊豆嘉 | 荒尾12/18 A1 吉田54 ダ14 2/10 499 |
3 | ゴーゴーコンドル | 牡 | 7 | 田中隆 | 54 | (荒尾)宇都徳 | 荒尾12/17 A3 高山55 ダ14 1/10 462 |
4 | マルゲンロック | 牝 | 8 | 高山 | 53 | (荒尾)中尾信 | 荒尾12/05 A1 高山53 ダ14 4/11 497 |
5 | メグミダイオー | 牡 | 6 | 西村 | 55 | (荒尾)平山良 | 荒尾12/17 球磨川C 西村55 ダ15 1/12 504 |
6 | ピアドハンター | 牡 | 7 | 尾林 | 55 | (荒尾)福島幸 | 荒尾12/17 球磨川C 高山55 ダ15 8/12 463 |
7 | オスズリキオー | 牡 | 8 | 新町 | 55 | (荒尾)幣旗治 | 荒尾12/17 球磨川C 新町55 ダ15 5/12 466 |
8 | スーパーチャンネル | 牡 | 5 | 牧野 | 54 | (荒尾)幣旗治 | 荒尾12/17 A3 牧野55 ダ14 6/10 506 |
9 | エムゴールド | 牡 | 7 | ☆林 | 53 | (荒尾)崎谷彦 | 荒尾12/17 A3 尾林55 ダ14 2/10 456 |
10 | オカノテイセン | 牡 | 8 | 吉井 | 55 | (荒尾)大久眞 | 荒尾12/17 球磨川C 後藤54 ダ15 9/12 497 |
11 | トウホクシルバー | 牡 | 8 | 吉留 | 55 | (荒尾)後藤禎 | 荒尾12/18 A1 笠田55 ダ14 4/10 478 |
12 | シルバーハヤカゼ | 牝 | 7 | 中島洋 | 54 | (荒尾)和田正 | 荒尾12/17 球磨川C 吉田54 ダ15 6/12 480 |
およそ、2年半前のゴールデンウイークに佐賀競馬場で会った後、エムゴールドは荒尾競馬に移籍してしまった。そして、荒尾競馬ではBクラスで2勝したものの、トップクラスではなかなか結果が出せていない。今回、荒尾競馬のファン選抜アラブチャンピオンに選出されたことはエムゴールドにとっても名誉であり、晴れ姿を応援しに行かないわけにはいかないのである。このところ2着を3回続けているものの、その距離は1400m。今回の2150mは少々長い気がするが、そこは好調子で踏ん張ってもらいたいものだ。
九州自動車道・南関インターから荒尾市に向かって約30分、閉園したという三井グリーンランド(閉園なんかしておらず、賑わってました)の側を通って一路、荒尾競馬場へ。道に迷うこともなく無事到着。無料駐車場から競馬場スタンドに向かって行くと、すれ違ったおじさんが、「今から行くの?これあげるよ、○○番の座席だよ」と特別席の入場券をくれた。半信半疑ながら競馬場に入ってみるとフリーパス。無料で暖かい観覧席で観戦できたのだった。ありがとうございました!
荒尾競馬場のスタンドは有明海に向かって西向きにできている。向こう正面は堤防で、堤防の向こうは有明海が輝いていた。ちょうど天気は朝の雨が上がって晴れ渡り、まぶしいくらいであった。荒尾競馬場に来たのは今回が初めてであったが、海の側の競馬場も趣があって良いと思った。
パドック開始。エムゴールドは黒いメンコに深いブリンカーをつけて登場。適度にイレ込んで大人しいわけでもなくという感じで調子は良さそう。一方、人気はメグミダイオー。岩手トップクラスで活躍しアラブ競馬廃止とともに荒尾に移籍した馬である。セイユウ記念などアラブ交流レースでも活躍。今日のパドックでもすばらしい馬体は一際目立っている。「もうこれしかない、参った」という感じ。2番人気はスーパーチャンネル。近走の成績も良くないのに、なぜ人気なのか正直言ってわからない。以下、テイオーノカガヤキ、シビノエンペラーと若い馬だから人気なのか、はて?5番人気、マルゲンロックは牝馬ながらA1クラスで活躍。オスズリキオー6番人気、シルバーハヤカゼ8番人気もA1常連組。これに割って入ったのが、我れらがエムゴールドで7番人気である。ゴーゴーコンドル、トウホクシルバー、オカノテイセン、ピアドハンターなど高齢馬はやはり不人気だ。今日のエムゴールドには☆林陽介騎手が鞍上。いつもは尾林騎手だが今回は乗り替わり。といっても林騎手は崎谷厩舎のお抱え騎手だから何回か騎乗経験がある。
パドックで黒いメンコを取って真っ赤なメンコに早替わりしたのはエムゴールド。馬場入り後も軽く速歩でコースを半周し、軽いキャンターでスタンド前を通過。レースの距離が距離だけに強い返し馬はしないようす。
レースは2コーナーからスタートしてコースを2周あまりする。スタート時間になってスタータの合図で各馬がゲートに入る。有明海の夕日が輝いて眩しいくらい。写真を撮るには逆光で最悪の条件だ。各馬一斉にスタート。先手を取ったのは12シルバーハヤカゼ。直後に本命の5メグミダイオー、離れず7オスズリキオーが追走。先頭集団は3頭。最初の3コーナーへは3頭が突っ込む。3−4馬身離されて、10オカノテイセン、さらに1馬身離されて6ピアドハンター、8スーパーチャンネル、4マルゲンロック、外に9エムゴールドが集団を形成。4馬身離れて11トウホクシルバー、1馬身半差で3ゴーゴーコンドル、最後尾を1シビノエンペラー、2テイオーノカガヤキが追いかけて3コーナーへ。
正面スタンド前では12シルバーハヤカゼが依然先頭で、後続の5メグミダイオーに3馬身先行。3番手に7オスズリキオー、すぐ後ろの内に10オカノテイセン、外に9エムゴールドが追走。8スーパーチャンネル、6ピアドハンター、4マルゲンロックも差がなく追走して、さらに後続も前に詰め寄ってきて集団の長さが詰まってきた。ペースは距離もあって緩いペースで展開している。
向こう正面でも展開は変わらず、レースは淡々と流れていく。展開が動いたのは3コーナー。満を持していた5メグミダイオーが前をとらえて先頭に立つ。後方では11トウホクシルバーが前に上がってきている、一方終始先頭に立っていた12シルバーハヤカゼはここでずるずる後退。4コーナーを回って先頭は完全に5メグミダイオー。後続を4−5馬身話して楽勝態勢。直線に向いて2番手7オスズリキオーに後ろと外から2テイオーノカガヤキ、11トウホクシルバーが襲い掛かる。9エムゴールドは3コーナーで伸びずに他馬に置いていかれてしまった。
結局、5メグミダイオーが大差の1着。強い!2、3着には終始後方待機で最後に追い込んで、ゴール直前で7オスズリキオーを交わした、2テイオーノカガヤキ、11トウホクシルバーがなだれ込んだ。我がホープ9エムゴールドは敢え無く9着であった。
レース結果
順 馬 馬名 体重 差 タイム/差 1 5 メグミダイオー 502 -2 2:26.1 2 2 テイオーノカガヤキ 501 +2 大差 3 11 トウホクシルバー 472 -6 1 4 7 オスズリキオー 460 -6 1 5 3 ゴーゴーコンドル 457 -5 3 6 10 オカノテイセン 502 +5 2 7 4 マルゲンロック 498 +1 ハナ 8 1 シビノエンペラー 450 -22 2 9 9 エムゴールド 452 -4 1・1/2 10 8 スーパーチャンネル 498 -8 4 11 6 ピアドハンター 463 0 3 12 12 シルバーハヤカゼ 478 -2 9
エムゴールドは9着。距離が響いた格好だ。今回はファン選抜でもあり名誉を得て出走したので仕方のないところ。もう少し短い距離ならまだまだやれる。元気でがんばれとエールを送って競馬場をあとにした。