7月の勝利以来、約半年ぶりのサテライトシャルカ。脚部不安のため、新井昭二牧場の親戚、大江牧場で放牧され、この10月に帰厩してからやっと競馬に出走である。待ちかねたサテライトシャルカの復帰レースということで勇んで大井競馬場に出かけたのである。
パドックに現れたサテライトシャルカは+14kg増と、いまや500kgに届かんとするくらい立派なもの。以前の異常な発汗は、すっかりなりを潜めて威風堂々としたもの。右目の白目が以前にも増して迫力十分。半年の休養は良い方に作用したようだ。これなら、Ｃ１クラスで勝ち負け出来ると思わせた。今回の騎手はベテラン掘千亜紀騎手。以前手綱を取ってくれた事もあり、安心して任せられる。
人気は、移籍組み。1番人気ヒロマドンナは新潟からの転厩。新潟で６勝をあげている。２番人気はイチイチフジ。こちらは北海道からの転厩で、両馬ともに大井で１戦を経験しており、引き続き好調子。以下、マキバサンシロウ、イブキキングマンボ、ローランニフリートと続く。一方、我がサテライトシャルカはまるで人気無しの10番人気。唯一休み明けでは仕方ないところ。
レースは1400m、２コーナーポケットからの出走である。各馬一斉にスタート。８マキバサンシロウが出遅れるが、それ以外は綺麗にスタートする。直ぐに12テルイクセルがペースに乗れず後退。２コーナーでは先頭９ゲットラック。直後に１イブキキングマンボが続き。１馬身差で３番手５ヒロマドンナ。続いて11イチイチフジ。６サテライトシャルカは５番手を好位追走。さらに、２マサノオペラ、10アカゾナエ、３ローランニフリート、７カネショウレパードなどが続く。
向こう正面直線で１イブキキングマンボが９ゲットラックを交わして先頭に立つ。５馬身後方、第２集団の先頭に６サテライトシャルカが立ち、以下、11イチイチフジ、５ヒロマドンナ、10アカゾナエあたりが追うかたち。そのまま４コーナーへなだれ込む。
３コーナーから４コーナーにかけても先頭から後続まで牽制しあっているのか動きはない。そのまま、直線に向いて残り300mまでは、このまま１イブキキングマンボ、９ゲットラック、６サテライトシャルカが先頭集団を作っている。残り300mあたりから５ヒロマドンナが大外を捲くって先頭に立つ勢い。着いてあがってきた11イチイチフジも引っ張られた感じで勢いが良い。
結局、５ヒロマドンナが鋭い差し脚を見せて完勝。２着はこれも追い込んだ11イチイチフジ。６サテライトシャルカは４コーナー先頭の１イブキキングマンボとデッドヒートを繰り広げたが、後ろから来た11イチイチフジに屈してしまった。しかし粘って３着を確保。
レース結果
| 順 | 馬 | 馬名 | 体重 | 増減 | タイム/差 |
| 1 | 5 | ヒロマドンナ | 483 | -8 | 1:28.1 |
| 2 | 11 | イチイチフジ | 493 | -5 | 1・1/2 |
| 3 | 6 | サテライトシャルカ | 493 | +14 | 1・1/2 |
| 4 | 1 | イブキキングマンボ | 425 | 0 | クビ |
| 5 | 3 | ローランニフリート | 493 | -1 | 1 |
| 6 | 7 | カネショウレパード | 467 | -9 | ハナ |
| 7 | 10 | アカゾナエ | 457 | +2 | 2 |
| 8 | 2 | マサノオペラ | 438 | -2 | 1/2 |
| 9 | 9 | ゲットラック | 511 | +1 | 1/2 |
| 10 | 8 | マキバサンシロウ | 505 | -3 | 1・1/2 |
| 11 | 12 | テルイクセル | 426 | +2 | アタマ |
| 12 | 4 | フジミノル | 456 | +9 | 2・1/2 |
休み明けの古馬との一般戦で３着は上出来であろう。馬体もしっかり、イレ込みも無しと成長の跡が伺え、今後に期待が大きい一戦であった。脚部不安さえなければ、今後も上位クラスに上がって活躍できるだろう。がんばれ！