サテライトウイナー「がんばる記」

2002年2月2日(土) 3歳新馬 サラ系3歳 (混)[指] (馬齢)
第2回東京3日目 第6レース (芝1,600m) 晴れ 良

出走馬

馬名 騎手 斤量 厩舎 前走
1 サテライトウイナー 3 柴田未 55 (美)田子 初出走(父:テイツカネン、母:イーアールウイナー)
2 ダンツチップ 3 小林淳 53 (美)岩城 初出走(父:ダンツシアトル、母:ビユーアイデイール)
3 ヤマヒサウイナー 3 ファロン 55 (美)菊川 初出走(父:サクラローレル、母:ヤマヒサジエニー)
4 マルターズザビッグ 3 柴田善 55 (美)手塚 初出走(父:サイフオン、母:クラシカルダンス)
5 クローストゥユー 3 江田照 53 (美)鈴木勝 初出走(父:コマンダーインチーフ、母:ドーンズヘイロー)
6 ニシノダビンチ 3 坂井 55 (美)菅原 初出走(父:パラダイスクリーク、母:ニシノルーブル)
7 セイウンドリーム 3 村田 55 (美)小桧山 初出走(父:ブライアンズタイム、母:ユーワケリガン)
8 リバービビ 3 蛯名 53 (美)勢司 初出走(父:シングスピール、母:リヴアーワーン)
9 ニシノハマナス 3 木幡 53 (美)富田 初出走(父:パラダイスクリーク、母:コツパーベイ)
10 セリシラオキ 3 谷中 53 (美)阿部 初出走(父:ペンタイア、母:シラオキオウヒ)
11 レオワールド 3 北村 55 (美)平井 初出走(父:リアルシヤダイ、母:イラストリート)
12 グラフトン 3 ☆梶 54 (美)小島太 初出走(父:シアトルダンサー、母:ツルミスター)
13 ヴァクストゥーム 3 橋本広 55 (美)藤沢和 初出走(父:エリシオ、母:プライムステージ)
14 プレゼンスガール 3 田中勝 53 (美)土田 初出走(父:メジロライアン、母:ダンスパシフィツク)
15 レッドシャトー 3 ☆二本柳 54 (美)西塚 初出走(父:ホークスター、母:アイリスクイン)
16 ローレルカミカゼ 3 横山典 55 (美)矢野進 東京01/27 新馬 木幡55 芝20 5/16 480

サテライトウイナーのデビュー戦だ。僚馬ゴールデンデザートも出走とあって取るものもとりあえず府中にかけつけた。快晴の東京競馬場お昼休みのあとの第6レースに登場。生まれた直後は小さな顔に大きな作、おまけに三白と、ど派手な印象があったが、優しい目をしてかわいらしい馬だった。明けて1歳のときはすらりと体が大きくなって走りそうな雰囲気に育っていたが、さて競走馬になってどのような馬に成長しているのか待ち遠しいパドック前であった。

柴田未崎騎手見よ!この凛々しい姿パドック開始。先頭で出てきたのは2番枠の馬。続いてぞくぞくと後続の馬が出てきて、1枠1番のサテライトウイナーは出てこない。あれれと思っていると、馬道入り口でためらっている馬がいる。係員が入るタイミングを見計らって誘導してくれ、ようやくパドックに登場。たてがみを結ってもらっておしゃれである。しかし、その目つきは白目がでて、はっきり言って怖い。でもこういう馬は強そうで好きなんですけどね。同じティッカネン産駒の生産馬サテライトシャルカもこのような目つきだったし、はたしてティッカネン産駒はこんな風に出てくるのかなあ、と独り言を呟いたのだった。でも、やはり新馬緒戦だけあって、サテライトウイナーの態度は少々不安げでたよりないところがある。がんばれ!と小さく声をかけると、こっちを伺うサテライトウイナーであった。サテライトウイナーの鞍上は柴田未崎騎手。ふたごの弟?さんである。騎手が跨るとサテライトウイナーは後肢で立ち上がろうとしたが、これはご愛嬌。

人気は先週の新馬戦で5着と連闘のローレルカミカゼで単勝2.3倍。2番人気はマルターズザビッグで単勝3.2倍。プレゼンスガールが単勝8.8倍とやや人気落ち。以下は大きく人気を落として3頭が抜けた人気。ちなみに4番人気以下は、ヴァクストゥームリバービビレオワールド、ニシノダビンチ、セイウンドリームクローストゥユー、ニシノハマナスヤマヒサウイナー、レッドシャトーダンツチップグラフトンセリシラオキサテライトウイナーであった。サテライトウイナー、くやしい最低人気。

残り200m4コーナーを回って向こう正面2コーナー過ぎから1600m芝のレースはスタート。おっと、1サテライトウイナーは立ち遅れて、スタートで既に3馬身ほど後手を踏んでしまった。7セイウンドリーム、13ヴァクストゥームも出遅れ気味で3頭が置いていかれてしまう。ハナに立ったのは15レッドシャトー、16ローレルカミカゼ。1馬身後れて5クローストゥユー。以下、離れず9ニシノハマナス、内から3ヤマヒサウイナー、11レオワールド。さらに2ダンツチップ、6ニシノダビンチ、10セリシラオキ。その後ろに12グラフトン、14プレゼンスガール、8リバービビ、4マルターズザビッグと続く。先頭からここまではきれいに1−2馬身差で1列縦隊を組んだように並んでいる。3馬身差で7セイウンドリーム、13ヴァクストゥーム。さらに3馬身後ろに1サテライトウイナーで3コーナーへ突入。

3−4コーナーでも隊列は変わらないが、各馬の間隔はどんどん詰まってくる。1サテライトウイナーも必死に前を追いかけて最後方ながらも先頭との差は詰めている。4コーナーを回って勝負は直線の争いに。残り400mでも先頭はなおも15レッドシャトー、16ローレルカミカゼ。後続各馬は外に持ち出して外側コースを必死に追う。各馬が外に膨れる中、1サテライトウイナーは最内を突いていく。

残り200mで先頭の2頭が一杯になる。しかし、直後の各馬の脚色も同じ様。しかしその中から外目を11レオワールド、さらに後方から6ニシノダビンチが襲い掛かる。結局、11レオワールドがゴール手前で15レッドシャトー、16ローレルカミカゼを交わして1着。2番手はさらに後方から差してきて最後ハナ差届いた6ニシノダビンチ。3着には粘って15レッドシャトーが入った。1サテライトウイナーはスタートの不利があったものの追い込んで10着。

レース結果10着ゴール

馬名 体重 増減 タイム/差
1 11 レオワールド 508 初出走 1:39.9
2 6 ニシノダビンチ 430 初出走 1・1/2
3 15 レッドシャトー 450 初出走 ハナ
4 16 ローレルカミカゼ 470 初出走 3/4
5 9 ニシノハマナス 440 初出走 1・1/4
6 5 クローストゥユー 440 初出走 1・1/2
7 4 マルターズザビッグ 520 初出走 1・1/4
8 14 プレゼンスガール 456 初出走 クビ
9 3 ヤマヒサウイナー 500 初出走 1・1/4
10 1 サテライトウイナー 472 初出走 クビ
11 2 ダンツチップ 456 初出走 1・3/4
12 12 グラフトン 492 初出走 1/2
13 13 ヴァクストゥーム 460 初出走 2
14 8 リバービビ 470 初出走 3/4
15 7 セイウンドリーム 462 初出走 1・1/2
16 10 セリシラオキ 486 初出走 クビ

スタートで出遅れ、道中最後方追走だったときはビリも覚悟したが、サテライトウイナーの根性を見せてくれ、追い込んで10着。これも経験だし、次走に期待の持てるレースだった。忙しい短距離よりも、もう少し長い距離のほうが合っている気がするし、芝の方が良いだろう。今後に期待を抱ける内容に満足して競馬場を後にした。

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