マイネルノーヴァ「がんばる記」
2001年2月24日(土) 3歳新馬 サラ系3歳 [指] (馬齢)
第2回中山1日目 第6レース (ダ1,200m) 小雨 良
出走馬
馬 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | ゲットアフェイム | 牡 | 3 | 大塚 | 55 | (美)山田 | 初出走(父:ミルオンワード、母:ヤマノサミー) |
2 | オオソトガリ | 牡 | 3 | 土谷 | 55 | (美)斎藤 | 初出走(父:ダンスホール、母:ヘヴンロード) |
3 | フロリストシチー | 牡 | 3 | 後藤 | 55 | (美)小西 | 初出走(父:サクラバクシンオー、母:フジザクラ) |
4 | アクティブシチー | 牡 | 3 | 郷原 | 55 | (美)笹倉 | 初出走(父:ネーハイシーザー、母:スイートマリア) |
5 | タガジョーペッシ | 牡 | 3 | 亀山 | 55 | (美)西塚 | 初出走(父:タガジヨオー、母:ダンスカントリー) |
6 | テイクザブライド | 牡 | 3 | 江田照 | 55 | (美)根本 | 初出走(父:ネーハイシーザー、母:プライドギニー) |
7 | ウインカチドキ | 牡 | 3 | 田中勝 | 55 | (美)石栗 | 初出走(父:ザグレブ、母:メイチル) |
8 | カオリハイパー | 牡 | 3 | 吉永 | 55 | (美)吉永 | 初出走(父:フォーティーナイナー、母:カーメリン) |
9 | マイネルドゥマーニ | 牡 | 3 | 柴田善 | 55 | (美)清水利 | 初出走(父:カーネギー、母:トウモローランド) |
10 | ヒノデホーライ | 牡 | 3 | 徳吉 | 55 | (美)内藤一 | 初出走(父:アジュディケーティング、母:アサヒラブリー) |
11 | ママシータ | 牝 | 3 | 柴田未 | 53 | (美)高木 | 初出走(父:マルゼンスキー、母:ニホンピロエリス) |
12 | シュガートレイン | 牡 | 3 | 蛯名 | 55 | (美)栗田 | 初出走(父:サクラバクシンオー、母:ゴールドナゲツト) |
13 | シルクダイレクト | 牡 | 3 | 田村宏 | 55 | (美)成島 | 初出走(父:レダーバン、母:カシワズエリート) |
14 | オンワードハーブ | 牝 | 3 | 矢原 | 53 | (美)大和田 | 初出走(父:エルハーブ、母:オンワードニキータ) |
15 | マイネルノーヴァ | 牡 | 3 | 柴田大 | 55 | (美)清水美 | 初出走(父:スターオブコジーン、母:イーアールウイナー) |
16 | コクサイビクトリー | 牡 | 3 | ☆二本柳 | 54 | (美)相川 | 初出走(父:ダイナガリバー、母:ドージマビクトリー) |
サテライトファーム産駒で、ラフィアンに購買されたマイネルノーヴァの新馬デビューである。マイネルノーヴァは秋に怪我をしたものの、その回復後、順調に調教をこなして昨年12月8日に美浦:清水美波厩舎に入厩。厩舎でも順調に調教を重ねてきたとのこと。しかし、調教後の常歩時に落ち着きが無い等、心配な面ものぞかせていたそうだ。ともあれ、カイバの食いもよく、とても元気で馬体も成長してきている由。小柄なのでパワーはないが、スピードがあるのでとても楽しみだとの評価である。昨年はこの馬でクラシックを意識するとまでの発言も耳にしたくらいだし、さて、どのようなレースをしてくれるのか楽しみである。期待十分で中山競馬場に向かった。
さて、インターネットのファンサイトからの情報ではマイネルノーヴァは、まだ早いところを2度程追っただけ。調教不足で、今週出てくるとは思わなかったとのこと。小柄で馬体重が無いとのことで、専門紙では予想体重430kg。ますます、不安になる前夜であった。明けて朝から雨がしとしと降り始め、心も暗く競馬場に着いた頃はマイネルノーヴァよ、とにかく無事で周ってきてねというのが正直な気持ちであった。
そんなことを考えているうちに、お昼休みが明けて6Rの出走各馬が現れた。マイネルノーヴァは馬番15、最後の最後に馬道から出てきた。馬体重は440kg、薄い紫のメンコを着けて登場である。馬体は均整が取れてしっかりしている。もっとも牧場にいたときから良い体つきだったが。ただ、気持ちはやはり不安げで、時折首を伸ばしてそわそわしているようだ。パドックも中盤の頃、私の目の前で10号馬ヒノデホーライがパドック中に響き渡るような大きな嘶きを上げた。それに応えて嘶いた馬が、、、と、そっちを見ると何と鳴いているのはマイネルノーヴァではないか。馬が嘶くのは不安を感じて、母や友達などの仲間を呼んでいる時である。パドックという初めての場所に連れてこられて不安を感じたのだろう。ということはやはり馬に集中力が無いということか。新馬戦だけに、良い材料ではない。
人気は新馬戦とあって調教と血統から判断するしかない。1番人気は、フロリストシチー。父サクラバクシンオーだけに、単距離で速いのかな?2番人気マイネルドゥマーニ、3番人気ゲットアフェイム、4番人気カオリハイパーの4頭の人気は拮抗。5番人気シュガートレインが単勝7.6倍。6番人気以下は単勝2桁で続く。6番人気テイクザブライドときて、7番人気が、我がマイネルノーヴァ。単勝25倍であった。以下、ママシータ、シルクダイレクト、オオソトガリ、ヒノデホーライ、コクサイビクトリー、ウインカチドキ、アクティブシチー、タガジョーペッシ、オンワードハーブという順であった。
レーススタート。4アクティブシチーが出遅れて、出脚がつかず一瞬で10馬身以上の差をつけられる。短距離レースでは致命的。大外14オンワードハーブもみるみる遅れてしまう。そんなことにお構い無しに先頭集団は激しい先行争い。一歩抜け出したのは1ゲットアフェイム。向こう正面では1馬身半差で6テイクザブライド、9マイネルドゥマーニ、さらに1馬身半差で3フロリストシチー、13シルクダイレクトが続く。13シルクダイレクトの方が勢いが良い。6番手は3馬身差で16コクサイビクトリー。直後に大集団で、11ママシータ、12シュガートレインを前において内から2オオソトガリ、7ウインカチドキ、10ヒノデホーライ、8カオリハイパー、15マイネルノーヴァなど。さすがに新馬戦、各馬の位置取りが入れ替わり立ち替わり、集団の中では馬の扱いが大変そう。7ウインカチドキがずるずる後退し、5タガジョーペッシが交わす。後方2頭は変らず。
4コーナーで先頭1ゲットアフェイムが他馬を3馬身くらいリード。以下、13シルクダイレクト、6テイクザブライド、3フロリストシチー、9マイネルドゥマーニの4頭がダンゴで4コーナーを回る。後方では12シュガートレイン、16コクサイビクトリーが集団の前に立つ。我が15マイネルノーヴァは勝負所の3−4コーナーで置いていかれ、後方集団の最後尾に下がってしまって13番手追走。
4コーナーを回って直線に。1ゲットアフェイムの独走は止まらず。焦点は2着争いに。残り200mを過ぎても、内で6テイクザブライドが粘る。その外の13シルクダイレクトにも激しくムチが入る。2馬身後ろの3フロリストシチーも懸命に追いすがる。さらに後ろから12シュガートレインが最内を手応え良く追い上げてくる。一方、15マイネルノーヴァはほぼ最後方ながら、大外に持ち出して騎手に激しく左ムちが入る。
結局、着差9馬身という強い競馬を見せた1ゲットアフェイムが逃げ切って1着。2着は先行して粘った6テイクザブライド。3着は後方から最内を追い込んだ12シュガートレインが2馬身差で滑り込み。15マイネルノーヴァは追い込んで、前を行く2頭を交わして10着であった。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 1 ゲットアフェイム 486 初出走 1:12.8 2 6 テイクザブライド 486 初出走 9 3 12 シュガートレイン 474 初出走 2 4 3 フロリストシチー 422 初出走 1・3/4 5 8 カオリハイパー 468 初出走 1/2 6 9 マイネルドゥマーニ 424 初出走 1/2 7 13 シルクダイレクト 458 初出走 1・1/2 8 16 コクサイビクトリー 456 初出走 2・1/2 9 10 ヒノデホーライ 474 初出走 1/2 10 15 マイネルノーヴァ 440 初出走 アタマ 11 11 ママシータ 418 初出走 1 12 4 アクティブシチー 452 初出走 クビ 13 2 オオソトガリ 420 初出走 1・1/2 14 5 タガジョーペッシ 448 初出走 4 15 6 ウインカチドキ 468 初出走 5 16 14 オンワードハーブ 446 初出走 2 道中、集団のほぼ最後尾を追走。そのままかと思われたが、そこは根性あるマイネルノーヴァ、最後は追い込んで何とか10着に食い込み、見せ場は作ってくれた。稽古不足ということから、今後は使われつつ良化を待つということかな。