リュウパープル「がんばる記」
1999年12月11日(土) サラ系4歳以上 900万円以下(別定)
第5回中山3日目 第12レース (ダ1,800m) 晴れ、良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤 | 厩舎 | 前走 |
1 | 差 | リングザベル | セ | 6 | 柴田善 | 56 | (美)清水利 | 東京11/14 900万下 ダ16 角田56 4/15 450 |
2 | 差 | ベターツールド | 牡 | 7 | 菅原勲 | 56 | (美)久保田 | 東京11/28 IN(900万) 芝16 柴田善56 12/14 482 |
3 | 差 | ニシキオーカン | 牡 | 4 | 小野 | 55 | (美)稗田 | 東京11/14 900万下 芝18 田中勝55 11/17 480 |
4 | 追 | ストロングアドニス | 牡 | 6 | 吉永 | 56 | (美)元石 | 東京11/27 深秋(900万) ダ16 吉永56 6/16 498 |
5 | 先 | マイネルトレジャー | 牡 | 4 | ムルタ | 55 | (美)高橋裕 | 東京11/20 晩秋(900万) 芝24 菊沢徳55 9/12 526 |
6 | 追 | レザーゲイル | 牡 | 6 | 大西 | 56 | (美)古山 | 福島11/13 磐梯(900万) 芝20 大西53 6/12 474 |
7 | 先 | ノボマーチャン | 牡 | 4 | 中舘 | 55 | (美)柴田人 | 東京11/28 IN(900万) 芝16 キネー55 7/14 466 |
8 | 先 | ジョウノブラボー | 牡 | 4 | 岡部 | 55 | (美)蛯名 | 東京 5/15 プリンS 芝22 鹿戸56 10/15 462 |
9 | 逃 | サンユウリュウオー | 牡 | 4 | 江田照 | 55 | (美)田子 | 東京11/27 深秋(900万) ダ16 江田照55 9/16 490 |
10 | 先 | ラカン | 牡 | 5 | 田中剛 | 57 | (美)萱野 | 東京11/27 深秋(900万) ダ16 田中剛57 3/16 504 |
11 | 差 | コバノスコッチ | セ | 7 | 田面木 | 56 | (美)高松 | 東京11/07 900万下 ダ21 田面木56 9/11 460 |
12 | 差 | ミホギャラン | 牡 | 4 | 小林淳 | 55 | (美)後藤 | 東京11/21 500万下 ダ16 小林淳55 1/9 454 |
13 | 逃 | ダブルシェーバー | 牡 | 6 | 柴田大 | 56 | (美)元石 | 東京11/28 IN(900万) 芝20 田村正56 13/14 492 |
14 | 逃 | リュウパープル | 牡 | 6 | ロバー | 56 | (美)境征 | 新潟 08/01 麒麟(900万) ダ17 菊沢徳53 9/12 514 |
15 | 追 | ウエブスター | 牝 | 4 | 河津裕 | 53 | (川)鈴木春 | 川崎 11/24 リリーC ダ16 河津裕52 13/14 450 |
8月の新潟以来、4ヶ月ぶりのリュウパープル。先週、出走意志を見せて投票したものの除外に会い、週替わりの今週やっと出走にこぎつけた。ずっとローカルの平坦馬場でレースをしてきただけに、坂のある中山は不利な気もするが、そこは500kgを越す体力で克服したいもの。レースは最終12R。鞍上、M.ロバーツ騎手なら文句無し。いやがおうでも期待してしまう。ただ、リュウパープル、休み明けは好成績を残せていないのが気にはなる。
体重発表。なんと+18kgとは...532kgである。パドックに現れたリュウパープルは、やはり腹まわりがゆったりして、見た目重い。黒いシャドーロールをして首を下げ、パドックのコース内側をシズシズと周回。時折、首を上げ下げ、左右に曲げたり。久々だからか落ち着きがない。叩いて次に期待かなというのが、偽らざる印象であった。ロバーツ騎手はパドックでは騎乗せず。返し馬に現れたリュウパープルは、ロバーツ騎手鞍上で元気良く返し馬に入って行った。人気はラカンが1番人気。続いて、リングザベル。プリンシパルS出走の4歳ジョウノブラボーが3番人気。以下、ミホギャラン、ニシキオーカンの順。このあたり、生きのいい4歳馬が人気である。リュウパープルは12番人気であった。馬場適性、休み明けを考えればこんなものか。
中山のダート1800mは4コーナー出口がスタートである。スタート直後、坂があって、もう1周し、二度坂を登るというタフなコースである。なんとか頑張って欲しいと祈る思いでスタートを待った。
レーススタート。外枠14番のリュウパープルは、果敢に前へ。内枠を利した1リングザベル、9サンユウリュウオーが先行し、その半馬身後ろの外目を14リュウパープルが行く。このまま1コーナーから2コーナーへ。2コーナーで、4番手の10ラカンが14リュウパープルを交わして3番手に上がる。9頭ばかりが1団となって進む。向こう正面直線で、10ラカンはさらに先行2頭に並びかける。8ジョウノブラボーも徐々に進出、3コーナーで4番手に上がる。
3コーナーから4コーナーにかけて14リュウパープルはズルズル後退する一方。先頭の1リングザベルは、がんばって後続を突き放す体勢。最終コーナーへ。14リュウパープルは最下位に下がってしまった。前では、8ジョウノブラボーが2番手に迫ってくる。5マイネルトレジャーも中段から上がってくる。直線半ばを過ぎ、粘る1リングザベルを8ジョウノブラボーが交わす。5マイネルトレジャーも怒涛の追い上げを敢行。結局、8ジョウノブラボーが1リングザベルを1馬身半交わして1着。1馬身半差で5マイネルトレジャーが3着であった。
一方、14リュウパープルは離れた最後方を一生懸命走っている。心無いファンが「歩いてるヨ」と笑っているのをよそ目に、「休み明けで良く頑張ったよ」と、心の中でエールを送りながら見つめるしかなす術はなかった。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 8 ジョウノブラボー 492 +30 1:53.3 2 1 リングザベル 448 -2 1・1/2 3 5 マイネルトレジャー 534 +8 1・1/2 4 3 ニシキオーカン 480 0 クビ 5 4 ストロングアドニス 504 +6 ハナ 6 10 ラカン 514 +10 ハナ 7 6 レザーゲイル 482 +8 6 8 15 ウエブスター 450 0 クビ 9 2 ベターツールド 486 +4 2 10 12 ミホギャラン 452 -2 2・1/2 11 11 コバノスコッチ 460 0 1 12 9 サンユウリュウオー 486 -4 3 13 7 ノボマーチャン 468 +2 3 14 13 ダブルシェーバー 500 +8 4 15 14 リュウパープル 532 +18 9
ゴール後、クールダウンもせずにロバーツ騎手が直ぐ下馬。係員らしき人が馬のお腹の当たりをチェックしていた。しかし、馬は元気な様子で、そのまま帰っていったので一安心。
タイムオーバーではないかと心配しながら、休み明けの週間競馬ブックを見てビックリ。リュウパープルはレース中に心房細動を発症していたそうだ。どおりで、脚色が全く違っていたはずだ。レース後、直ぐに騎手が下馬したのもそういう理由だったのである。心房細動自体は一時的なものであることを願いたい。ネーハイシーザーの例も有るし、すぐに回復して、また、その勇姿を競馬場に見せてくれるであろう。リュウパープル頑張れ!