アキタオーカン「がんばる記」
2000年5月17日(水) 第39回 楠賞・全日本アラブ優駿 アラブ系4歳
第4回園田5日目 第10レース(ダ2,400m) 曇り 良
出走馬
馬 | 質 | 馬名 | 性 | 齢 | 騎手 | 斤量 | 厩舎 | 前走 |
1 | 差 | アレクシア | 牝 | 4 | 嬉 | 53 | (福山)那俄性 | 福山4/30 福山ダービー 藤本三53 ダ18 1/10 432 |
2 | 先 | ヤマノダイオー | 牡 | 4 | 渡辺博 | 55 | (福山)小嶺 | 福山4/30 福山ダービー 渡辺博54 ダ18 2/10 479 |
3 | 差 | アラブドラゴン | 牡 | 4 | 小牧毅 | 55 | (園田)斎藤裕 | 園田4/21 4歳 赤木54 ダ14 1/6 530 |
4 | 自 | ランダムオーク | 牡 | 4 | 平松 | 55 | (西脇)野田学 | 園田4/19 フクパーク記念 平松54 ダ187 2/7 442 |
5 | 自 | ミチノクセンプー | 牝 | 4 | 坂下 | 53 | (北海道)楠 | 札幌4/20 春風特別 坂下57 ダ17 2/13 430 |
6 | 自 | アキタオーカン | 牡 | 4 | 小牧太 | 55 | (西脇)碇 | 園田4/22 4歳特別 小牧太54 ダ17 3/12 459 |
7 | 先 | タカライデン | 牡 | 4 | 赤木 | 55 | (園田)斎藤尭 | 園田4/19 フクパーク記念 赤木54 ダ187 1/7 437 |
8 | 逃 | コウザンハヤヒデ | 牡 | 4 | 西村 | 55 | (荒尾)福島 | 荒尾4/08 ミルクカップ 西村57 ダ15 1/10 452 |
9 | 自 | アオイリュウセイ | 牡 | 4 | 前野幸 | 55 | (上山)秋葉 | 上山4/16 A2 前野幸55 ダ15 1/9 496 |
10 | 自 | バトルサンダー | 牡 | 4 | 田中学 | 55 | (西脇)田中道 | 園田4/22 4歳特別 岩田54 ダ17 1/12 461 |
11 | 先 | ボールドヤング | 牡 | 4 | 岩田 | 55 | (西脇)森澤 | 園田5/04 4歳特別 赤木54 ダ17 2/10 486 |
12 | 差 | シゲルロータイプ | 牝 | 4 | 永島 | 53 | (西脇)部和 | 園田4/22 4歳特別 赤木53 ダ17 2/12 462 |
上山の3歳戦若竹賞を最後に園田競馬に移籍したアキタオーカン。明けて4歳になり3、2、1、3、3着と、今一つ勝ちきれないものの、着実に賞金を重ねて晴れて4歳アラブの頂点レース楠賞・全日本アラブ優駿に出走の運びとなった。前走、前々走と絶対の自信で望んでの3着だっただけに、今ひとつ意気が上がらないが、スタートと鞍上小牧太騎手のサポートで何とかしたいもの。
前走フクパーク記念を貫禄勝ちして、10勝2着5回と連対パーフェクトのタカライデンが断然の1番人気。次いで、やはりフクパーク記念2着のランダムオークが2番人気。上山で3歳若竹賞を1着、明けて上山のA2戦でも勝って絶好調のアオイリュウセイが3番人気。地元荒尾で10戦10勝の負け知らず、未知の魅力がプンプンのコウザンハヤヒデが4番人気。以下、ミチノクセンプー、バトルサンダー、アレクシア、ヤマノダイオー、アキタオーカン、シゲルロータイプ、ボールドヤング、アラブドラゴンの順。
レースは最終コーナー地点からスタート。 各馬一斉にスタートと思いきや、7タカライデンが発馬で完全に腰を落としてしまう。予想通り8コウザンハヤヒデが先手を取ってリード。続いて11ボールドヤング。7タカライデンは後手に回って必死に追い上げ、直線ゴール板前では既に3番手に。各馬が慌てて有利な位置を確保している様子。先頭8コウザンハヤヒデの位置取りが決まるとペースは落ち着く。しかし、7タカライデンは掛かり気味に追走、11ボールドヤングを交わして2番手に。
そして各馬再度正面スタンド前に。先頭は8コウザンハヤヒデ。騎手が手綱をしっかり持って気持ち良さそう。一方、2番手7タカライデンは、掛かり気味で鞍上は辛そうな感じ。内に11ボールドヤング。後方は、2ヤマノダイオー。その外9アオイリュウセイ。内10バトルサンダー。その直後に1アレクシア。さらに後方、5ミチノクセンプー、6アキタオーカンと続き、ここまで集団で追走。離れて後方追走は12シゲルロータイプ、4ランダムオーク、3アラブドラゴン。 レースが動いたのは2周目の2コーナー、4ランダムオークが12シゲルロータイプを交わし、3コーナーまでに先行集団の外へ一気に上がる。
なにせ2400m、4ランダムオークの進出で各馬動きたいのだが自分のことで精一杯。先行勢、9アオイリュウセイ、2ヤマノダイオーあたりはついていくのがやっとの様子。もう、勝負は前2頭の一騎打ちか。3コーナーを回って7タカライデンが8コウザンハヤヒデを捉えにかかる。勝負は最後の直線へ。4コーナーを回って8コウザンハヤヒデの外に7タカライデンが馬体を併せる。一方、8コウザンハヤヒデはここで満を持して追い出しにかかる。2頭が一気に加速し、後続集団とは瞬く間に差が開く。8コウザンハヤヒデは並びかけられると、さらに突き放す。両馬鞍上、必死に追う。ついにゴール前、脚色は同じになって8コウザンハヤヒデが7タカライデンを抑えてゴール。鞍上西村騎手がガッツポー ズ。
さて3着は12シゲルロータイプが一度差された4ランダムオークを再度差し返してゴール。2着に遅れること5馬身。4着4ランダムオーク。6馬身遅れて5着11ボールドヤング。6着以下は9アオイリュウセイ、2ヤマノダイオー、1アレクシア、6アキタオーカン、5ミチノクセンプーとなり。我らが6アキタオーカンは無念の9着。
レース結果
順 馬 馬名 体重 増減 タイム/差 1 8 コウザンハヤヒデ 459 +7 2.42.4 2 7 タカライデン 435 -2 3/4 3 12 シゲルロータイプ 466 +4 5 4 4 ランダムオーク 440 -2 クビ 5 11 ボールドヤング 481 -5 6 6 9 アオイリュウセイ 499 +3 クビ 7 2 ヤマノダイオー 477 -2 1・1/2 8 1 アレクシア 430 -2 アタマ 9 6 アキタオーカン 458 -1 5 10 5 ミチノクセンプー 431 +1 7 11 10 バトルサンダー 469 +8 大差 12 3 アラブドラゴン 534 +4 3・1/2
4歳アラブの日本一を決めるレースである。アキタオーカンにとっては出られただけでも幸せであろう。9着と言う結果は残念であるが、この経験を生かしてアラブのメッカ兵庫県競馬の有力馬として成長を期待しよう。秋には、さらに強くなったアキタオーカンを見られることを楽しみにして。
注)グリーンチャンネルの映像をお借りしました。改めて、お礼申し上げます。